ミュンヘン
つい最近医大生が心無い告知によって自殺する事件があったばっかりなので時事的興味もあり読んだ。男性でも女性でもない性。「この世では白人と黒人しか認めない、といってわたし達黄色人種が無理やり白人にされたり、黒人にされたりしたら不幸よね」(手元にないのでうろ覚えですが)という主人公の言葉が的を得ていると思う。ストーリーとしてもなぜ主人公がこれほどインターセックスの患者達を思いやれるのか、なぜこの病院はこのような方針となったのかなどの謎が最後に解けて思わず唸ってしまった。

インターセックス
ナイス! ★★★★★ -
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- 10/28
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ナイスした読書家さんと感想
男性・女性としてではなく、人間としてどう生きるか…大切なことだと思います。物語にあるように、2つの性でなく5つの性に分ければいいのに。しっぽがちぎれたキツネの子が、ススキを使ってごまかす話も印象的でした。間違ったことでないなら、堂々としていれば、そのうち陰口を叩く方が恥ずかしくなる…そのとおりですね。人として優しく強くなれるようなテーマでした。ただ、物語の進み方や展開がぶっ飛んじゃって、テーマがよかっただけに残念。登場人物も環境もあまりに「できすぎた」感があったので。機会があれば関連本も読んでみたいです。
男でも女でもない、インターセックス。染色体とホルモンが違ったり、両方の生殖器を持って生まれたり。男と女に分けられることに何ら疑問を持たず、インターセックスの存在すら知らなかった。男か女のどちらかの性に、手術で「治療」することより、男でも女でもない存在を認めるほうが本人も周りも幸せに繋がるんだろうな。インターセックスについて知れるし、人の生き方についても考えさせられる本。しかし安易なサスペンス仕立てにしたのはいただけない。
舞台は「エンブリオ」から5年後。サンビーチ病院長・岸川は産婦人科医・髙木が被告になっている公判で弁護側証人として証言する。法廷には、かつて髙木の指導を受けた秋野翔子がいた。公判後、秋野は岸川に挨拶する。この小説の主人公・秋野の登場である。市立病院に勤務していた秋野を、岸川はサンビーチ病院に引き抜くことに成功する。赴任直後、秋野はドイツに出張し、インターセックスの集まりにオブザーバーとして参加する。インターセックスに苦しみ、それを乗り越えようとする人々の姿を目にして、日本でも同様の集まりを作ることを決心。
エンブリオもこちらも、読んでよかったと思う本でした。読後、本当にいろいろなことを考えさせられます。心に残ったこと、薄れて忘れてしまわないように、とも思います。
とても興味深く話が展開したが、前作のツケをこちらにまわしてしまったので、終わりがイマイチ。








