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これも期待を裏切らない。ミステリーとしては読める展開ではあるけれど、やっぱり人間の気持ちが自然で読んでいて引っ掛かるところがない。著者が映像畑のひとだからこそのアイデアではあるのだろうけれど、媒体としての活字の使い方が面白かった。主人公を女に設定した意味を意地悪く考える。そこにはフェミニズムと相反した考えがあったに違いない。

アンフェアな月―刑事 雪平夏見 (河出文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 10/28
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ナイスした読書家さんと感想
生後3ヶ月の赤ん坊の誘拐事件を軸に、事件の裏にある物語へと導かれていく。先が読めなくて最後の最後まで翻弄された。確かにアンフェアだ。雪平が刑事としての自分と、母親としての自分の間で葛藤する描写に、前作よりも人間味を感じられた。行間やたまに訪れる黒いページの視覚による影響力はすごい。物語の不気味さが引き立っていた。
刑事・雪平夏見シリーズ第2弾。生後3カ月の赤ちゃんの誘拐事件を軸に、二転三転させながら事件の裏にある物語へと導いていく展開が実にスリリングで引き込まれる。章末に配された黒地に白抜きの見開きページの不気味さも秀逸。視覚的にも緊迫感を煽られ、最後まで一気に読まされた。「生と死」の問題に向き合わざるをえなかった犯人と対峙することで、捜査中に被疑者を射殺した過去を持つ雪平の内面を垣間見せる作りも面白い。評判のいいドラマ版も見てみたいが、いろんな葛藤を抱える雪平の今後が気になり、続巻のほうに心ひかれる。







