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★5。 娘を人質にとられたレオはグラーグ57に潜入し、彼が過去に捕えた元司祭を脱獄させることに成功する。ところが彼を待ち受けていたのは、近しい人の裏切りだった・・・。 映画を観ているような文章で、スピードと緊迫感があって上下巻一気読みでした。心を入れ替えたつもりのレオにのしかかる「贖罪」という言葉が痛いです。誰が本当の悪か、それは時代に委ねられているんですね・・・。良い終わり方だったので完結編が楽しみになりました。

グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★ -
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- 10/26
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ナイスした読書家さんと感想
グラーグ57からの決死の脱出に、そしてゾーヤを追って戦場を突き進む。えらくレオが強くなったなあ。レオの家族の物語でもあったが、同時にフラエラの物語でもあった印象。膨大な絶望と悲しみから生み出された僅かな希望、たとえそれが偽りだったとしても、彼らが奏でることは赦されるべきだろうなあ。
予想としてはアメリカ人気ドラマのプリズン・ブレイクのような脱走物になるのかと思っていたら、かなり違いました。善と悪との対決が描かれるわけですが、登場人物ひとりひとりに辛い過去や事情があり、読み終わる頃には、仕方がなかったのかと頭を抱えてしまいました。完全なる悪が存在しないのに、人が殺されたり不幸になっていく考えさせられる物語です。後書きにまだ続編があると書いてあったので、是非ハッピーエンドになることを祈りたいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(8)
- 10/28
フルシチョフによるスターリン批判が席巻するロシアから、舞台は動乱のハンガリーへ。息つく間もない怒涛の展開が、疑問を抱かせぬ隙を与えないように思えるが、トム・ロブ・スミスは、実に周到に物語を構築している。それでいて、家族の絆というテーマが全編を貫いていて、これはハリウッドがほっとくはずがないのも頷ける。次巻がシリーズ完結となるらしいが、その前にリドリー・スコットの手によるシリーズ1作目が封切られるのが先か。どちらも待ちきれない。
はー…もう圧巻でした。前作とはまた別の面白さがありますね。極寒の収容所、ブダペスト・・・と目まぐるしく舞台が移り変わります。前作は騙し騙されの心理戦で終始暗澹たる雰囲気でしたが、今回は波乱万丈の冒険小説といったところでしょうか。復讐、裏切り、葛藤・・・様々な感情が渦巻き、一時も目が離せない展開です。これ、三部作なのね。早く続きが読みたいです!
このシリーズのおもしろさは、ソヴィエトの社会体制に疑問を持ってはいても、あくまでその中で「正義」を貫こうとするレオのしたたかさと弱さにあるんだと思いました。体制の下で家族を守り、生きていくには彼はあのように行動するしかないのでしょうが、しかしいわゆるヒーローとは離れた彼の姿にやきもきもさせられます。三部作の最後を飾る次作は、ひょっとしてそのあたりのもやもやを吹き飛ばしてくれる、カタルシスが用意されているのでは…なんて期待してみたり。









