倉橋由美子の本が復刊されるのはとても喜ばしいことだ。その瑞々しい文体と奔放な比喩は、彼女ならではのものだろう。倉橋はこれを「最後の少女小説」と書いているが、いわゆる「少女小説」とは違うものであるように思う。

聖少女 (新潮文庫)
ナイス! ★★★ -
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- 01/01
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ナイスした読書家さんと感想
喫茶店「モンク」の様式にあるように 戦後のゴシック文化の原点として見る人もいる。当時は澁澤龍彦はサド裁判の渦中。本書も初版は装丁も耽美な豪華本だったそう。成熟拒否の少女意識と結託するとゴシックいう意味で、未紀は元祖ゴシック・ロリータか。少女幻想にとどまるなら 後に出る元祖オタク・森茉莉の延命少女意識の妄想世界があるが、魅惑的な少女幻想世界をつくりあげたうえで それをおしげもなく葬り去ろうというが この小説。これを最重要少女小説とする桜庭一樹の「砂糖菓子・・」も 今読みなおすと本書を相当意識している。





