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クイーン信者としては、文体やら引用癖と共に、「シャム双子」、後期クイーンあたりのクイーン論(解決のくだりも含めて)を楽しく読めて満足。ただ、クイーン読んでなかったら辛いだろうな、って感もある。

ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))
ナイス! ★★★ -
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- 10/20
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ナイスした読書家さんと感想
北村薫ということでクイーン未読の人も多数読んでると思いますが、多分面白さとかは伝わらないと思うな……。終始クイーン論に徹し、あの『シャム双子の謎』を真面目に考えて褒めた作品は貴重(普通は面白くないで切り捨てると思う)。個人的には脚注の「後期クイーン流の天空を飛翔する論理」に笑いました。そう、私がクイーンと共鳴できないのはそこなんですよ。論理的というのはA→Bなのに、クイーンはA→Z→Bとかなってたり、よくわからん衒学ではぐらかさそうとするんだ。というわけで作者のこのフレーズは便利な言い回しだと思います。
これまで読んでいなかった北村薫。そうこうしているうち「鷺と雪」で第141回直木賞を受賞。遅ればせながら代表作といわれるこの作品を読んだ。確かにこれには唸ってしまう!エラリィー・クウィーンの新訳発見!その疑念が晴れるまでずいぶんかかるほどの、嘘つき(それ程すごい騙し)の本書なのです。それでいて、EQに対する造詣の深さがよく分かる書物でもある。こんな様々な仕掛け、それも訳者あとがき(訳者?)まで、トリックとして用いられているところが憎い。ともかくただひたすらに脱帽なのであります。





