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前半はどうも文体が重たく感じてしまって今一つ乗り切れなかったが、視点が頻繁に切り替わる後半になるとスピード感も上がって、凝ったプロットを捌き切る作者の腕が楽しめる。ただこの作者だったらもう少し捻れるだろうとは思ったが。登場人物も(たぶん意図して)「それらしい」ものとして作られているし、あまりとんでもないものを期待せずに力を抜いて楽しむべき作品。(稲)

悪党たちは千里を走る (集英社文庫)
ナイス! ★★★★★★ -
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- 10/19
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ナイスした読書家さんと感想
初貫井作品。誘拐物というと『大誘拐』と『99%の誘拐』が好きですが、前2作同様にユーモアに富み重苦しさがなく、でも緊迫感もあって楽しめた。大人達を手玉に取る小学生・巧君。最後の最後まで振り回しましたね。振り回された大人の中には私も含まれます。
岡嶋二人の魂が乗り移ったかのような、誘拐ものクライムコメディ。どうしても既視感はあるけれど、個性的で悪党なのに憎めない面々が織り成すストーリーは、単純に面白い。ドリカム的な男女構成の妙もあり。誘拐された少年と悪党になりきれない悪党たちの絆もよかった。他の貫井作品に見られるような悪意の塊に押しつぶされそうな圧迫感はないけれど、これはこれであり!
疾走感溢れる作品だった。義に厚い詐欺師とその舎弟。別の美人詐欺師。この3人がふとしたことでチームとなり、誘拐を企てる。最初は犬。そこから狂言。さらには別の思惑が交じり、形を変えていく。人物たちの心の裡や性格も描写されていて会話なども楽しめた。誘拐モノは現金の受け渡しが肝。そこをどうするのかが楽しみで、なるほど!と思わせてくれました。女1男2の悪党。性格的にもまさに有名アニメを思わせる。アニメシリーズのようにまたトリオ結成してほしい。いや小生意気で頭の良すぎる+1のカルテットもいいな。おしおきだべ~。
伊坂幸太郎の『陽気なギャング』みたいだった。ところどころで笑いを入れるなど、貫井さんらしくない作品で新しく感じた。ドキドキ感もあるし、いいと思います









