Tetchy
まず驚いたのはこの作家が女性だということだった。この緊密な文章で語られる男どもは特有のだらしなさも持ち合わせ、とても女性が書いたとは思えなかった。名前が似ている北村薫も女性と思ってて男性だったので、こんがらがった記憶がある。とにかく登場人物全てが排他的で個人主義的かつ自暴的。こんなメンバーで銀行強盗を計画する事自体、無謀なのだが微に入り細を穿つ構成で読者を納得させる。今でもあのラストといい、どうにも女性が書くような話ではないと思っているのだが・・・。

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/14
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ナイスした読書家さんと感想
愉快な仲間と陽気な強盗かと思いきや、殺伐とした血生臭いお話しでした。専門的な話が多かったのは読みづらかったですが、行動を起こしている時の緊迫した状況などが伝わってきて、作者の力量を感じました。他の作品も読んでみようかな。
どこか乾いた殺風景な景色を観ているような、遠い異国の現実味のない空気がずうっと支配している。そんな不思議な雰囲気の作品。正直にいうと、結局ラストまでワケがわからないまま終わってしまったという印象で少しも共感できなかった。なのに独特な表現や文体に強烈なインパクトがあり、胸に残って忘れられない小説。
左翼系の昔の仲間と北朝鮮の男。そして男たちの友愛を超えた愛情。高村さんのお得意の構図はそのままに金塊に命を懸ける男たちの物語。
2010.11.18 (背表紙裏書) 銀行の本店の地下の6トンの金塊、奪取せよ!6人の男。防御システム破れるか。デビュー作。1990、日本推理サスペンス大賞。(髙村薫) 1953、大阪市生まれ、国際基督教大学卒業、外資系商社勤務を経る。(解説・長谷部史親) ゆるぎない地位占める高村薫。1987、日本推理サスペンス大賞募集開始、1988、第1回、乃南アサ『幸福な朝食』。1989、第2回、宮部みゆき『魔術はささやく』最後まで残った候補作品『リヴィエラを撃て』1990、第3回は当然のように。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(29)
- 11/19
i-miya@灯れ松明の火
2010.11.21 1855:まだかえらんへんの。キー、なくした。アホか。今日中に車返しとかないかんわ、スペア、取りに帰る。1900: 1930:アルバイトだわ、とジイちゃん。機械室みてきますわ。1938:北川、地下2F、スパナ。1940:4基ともいかれとる。6Fだけ。スパナ、大用便所、クロロホルム、松田。1943:トイレ、長島、スパナ。1946:保安員。1948:幸田。1949:出前そば、あほか、気絶。1950:2000きっかり。第2エレベーター降ろせ。1956:あと1分。2000:ずん、と一ゆれ。
ナイス!
-
11/22 08:09
2010.11.21 1855:まだかえらんへんの。キー、なくした。アホか。今日中に車返しとかないかんわ、スペア、取りに帰る。1900: 1930:アルバイトだわ、とジイちゃん。機械室みてきますわ。1938:北川、地下2F、スパナ。1940:4基ともいかれとる。6Fだけ。スパナ、大用便所、クロロホルム、松田。1943:トイレ、長島、スパナ。1946:保安員。1948:幸田。1949:出前そば、あほか、気絶。1950:2000きっかり。第2エレベーター降ろせ。1956:あと1分。2000:ずん、と一ゆれ。
ナイス!
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11/22 08:09
i-miya@灯れ松明の火
2001:当直員、足蹴。2002: 2005:パトカー、サイレン。2012:戸田次長。保安員来る、だって、と幸田。2016:靴音、消えた、幸田、やったか。戸田はパスだ。2019:ズシンと足元。11分早い、何やってやがる。アコードへ走る。保安員もエレベーターに入れる。幸田、急げ。1分だ。足の踏み場もない。エレベーター、下り始める、動くな、赤外線。2025:かご、揺れた。エレベーターの電気だけだ。2028:セムテック。2031:耳をふさぐのを忘れた。荷台でがたごと。10億円。船が舞鶴港を出たのは夜だった。(読
ナイス!
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11/22 08:10
2001:当直員、足蹴。2002: 2005:パトカー、サイレン。2012:戸田次長。保安員来る、だって、と幸田。2016:靴音、消えた、幸田、やったか。戸田はパスだ。2019:ズシンと足元。11分早い、何やってやがる。アコードへ走る。保安員もエレベーターに入れる。幸田、急げ。1分だ。足の踏み場もない。エレベーター、下り始める、動くな、赤外線。2025:かご、揺れた。エレベーターの電気だけだ。2028:セムテック。2031:耳をふさぐのを忘れた。荷台でがたごと。10億円。船が舞鶴港を出たのは夜だった。(読
ナイス!
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11/22 08:10
高村薫の描く男たちはみな魅力的だ。たとえ彼らがどうしようもない悪党であろうとも。主人公の幸田は心に闇を抱え、寡黙で、他人を寄せ付けない。そんな孤独な男と彼を取り巻く仲間たちとの関係は、心情が詳細に記述されている訳ではないのに、何か伝わってくるものがある。友情とか仲間とか、そんな言葉では表現できない人間と人間の絆があった。この小説は単なる金庫破りの物語ではないが、計画の大胆さと緻密な描写には目を見張る。ラストの強奪シーンでは、手に汗を握って応援してしまった。
高村作品の中でも出だしの描写が最もパワフルに溢れている。キャラが立っていて面白いが、それでいてただのキャラだけが生きる小説にはならず力強い内容が濃密にかつ正確に描かれている。読み終わったらつい『カッコイイ!』と吠えたくなった。














