アイリス
収録されている3編にそれぞれ雀野さん独自のホラー解釈があって悪くない。でもホラーとしてみるとやっぱりぬるい気がする。優しすぎるような感じを受けた。受賞作のトンコよりも、残りの2編の方が好き。

トンコ (角川ホラー文庫)
ナイス! ★★ -
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- 10/11
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ナイスした読書家さんと感想
第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作である表題作品,他「ぞんび団地」「黙契」を含んだ本。この「トンコ」をホラーじゃないと言う者もあるが、ただ怖けりゃ良いのかというのが僕の意見。一部のマンガや映画にも見られるが、怖さを引き出すために余りにもグロテスクで不快な表現のホラーを敬遠気味になっていたところだった。しかしこの「トンコ」は、ブタの家族愛と対照に、逆に人間の持つ怖さというものを切ないほどに哀しく歌い上げた物語。他の作品とともに人間の愛情というものを際立たせる、雀野さんの秀逸な文章表現に、賞賛を送りたい。
表現が生々しく、うっとなるところもありますが、ホラーだけでは括りきれない作品でした。どの主人公にも哀しみを感じる。行き所のない感情、哀しい結末。「あちん」も読んでみようと思います。




