挫折したシオニズムに始まる、ユダヤの新たなディアスポラ。そこにダメ刑事たちの心の拠り所という物語が重ねられているものの、そちらが安直でちょっと引いた……。ぎゅうぎゅうに詰め込まれた要素の一つ一つが出オチのようで物足りなさが多く、結局舞台設定のみで読まされてしまった感が否めない。ただし、それだけでも読む価値があるというのも本音。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/08



ナイスした読書家さんと感想

スペクタクル活劇にはしないのね。一度この世界の世界史を見てみたい。一世代に一人、救世主が生まれるという社会は不幸だなぁ

すごいよこれ。どうせすぐ品切れ絶版になるんだろうけど、本読みの間では長く語り継がれそうな本ですね。オフビートでかなり文学的なのは、かなり好き嫌い分かれそうですがね。読者を突き放した描写は読んでいて脳エネ使いました。結論急ぐと、こりゃあMWA賞はムリ。まあミステリ全開って内容でもないんですけどね。「何がすごいのか」を説明する言葉を持っていないのが悔しい。無難に褒めれば、描写力がすごぅい!ケガをした主人公が、行動シーンでそのケガが痛むのは当然、なぜか関係ない膝まで痛むなど、中年男の哀愁を見せたり・・
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/26

架空の現代を構築してユダヤ人の民族的アイデンティティの問題を描く、実に真っ当かつ真摯な改変歴史小説でした。いわゆるスリップストリーム系文学のなかでもかなりジャンル小説への意識が強く打ち出されたタイプで、それぞれ採用した様式に対してとても従順だし、なにより役割分担が明確。本質的には文学寄りなのにジャンル小説的評価が高いのも納得でした。まあ中年ダメ男小説としての面白さがダントツなんですけどね。そしてそんな主人公に向かって元妻ビーナが放つ「この馬鹿」萌える。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(2) - 05/01
司書つかさ
「手を握っててあげる」にも萌えました(笑)
ナイス!ナイス! - 05/02 10:10

未然
ビーナ、萌えキャラですよねw
ナイス!ナイス! - 05/02 23:37


地図と境界線の物語。世界、シトカ区、地下の地図。先住民とのあやふやな境界線。ユダヤ教の秘術的な境界線。人と人との境界線。そして、故国の地図も境界線も持ったことがないユダヤ民族。また、ジャンル的にも、その境界線をひらりと跨いでいる。確固たる拠り所を得るのが彼らの悲願だけど、陰謀によってそれを得ようとする時、今までの境界線は暴力的に変わることになる。さらに、それによって、物語と現実との境界線も破れ、両者の歴史は合流するかもしれない。単なる紙っぺらに過ぎないユダヤ警官同盟証こそが、拠り所となるべき象徴なのでは?
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 05/02
司書つかさ
元妻で、今のボスであるビーナのツンデレっぷり(笑)も読みどころ。 まだ数冊しか読んでないけど、シェイボンの作品では一番面白い。 ハヤカワではなく新潮から出たのがちょっとびっくり(笑)
ナイス!ナイス! - 05/02 17:13


上巻終盤あたりから話が引き締まりミステリー色が強くなる。が、ストーリーとしては消化不良気味。人々はなにかを失ってばかりで、行動を起こすにもはちゃめちゃ、救世主までもがあんな羽目になり、救済はあるのかと思うけれど、穿った見方かもしれないが、さらなる「大離散」を食い止めるのは宗教や人種や国ではなく、<家族愛>ではないかと思わせる場面がいくつかあった。ランツマンとビーナの結末しかり。とにかく文章を楽しんでほしい本。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/17

「学校で習う他のどんなものよりも、物理法則ほど理にかなったものはない」と思ってる理科萌えの主人公の刑事の生き方に感動汁!愛国心に結びつく国語も社会も学問としては二流ざんす。純文学でもあるのでストーリーテリングはヘタクソだが、作者がいづれ書くであろうハードSF純文学には期待大。クーンツやシモンズや山田正紀のようなジャンルミックスの作家として大有望な新人ですな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/10


ユダヤ警官同盟〈下〉

挫折したシオニズムに始まる、ユダヤの新たなディアスポラ。そこにダメ刑事たちの心の拠り所という物語が重ねられているものの、そちらが安直でちょっと引いた……。ぎゅうぎゅうに詰め込まれた要素の一つ一つが出オチのようで物足りなさが多く、結局舞台設定のみで読まされてしまった感が否めない。ただし、それだけでも読む価値があるというのも本音。
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