ネムル
説明的とまでは言わないがディテール細かいユダヤ世界にうまく順応できず、序盤は難儀。その意味では世界文学的な作品だろうか。挫折したシオニズムもそうだが、アル中刑事のくたびれ感が徐々に増してくると楽しくなってくる。どちらかというと世界の終りとハードボイルド・アンダーグラウンド? 下巻に期待。

ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★ -
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- 10/06
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ナイスした読書家さんと感想
新潮の上下分冊の本は買うべしの法則(?)にのっとって本屋へ。しかしミステリだと思っていたら、SF賞を取っていると書いてあるので躊躇したが、読んでみたらこりゃ完全にミステリですよ。文学的でオフビートでかなり好み。早くもお腹いっぱいになりかける。オラ破裂しちゃうよ。
いまのところ「世界の終わり」と「ワンダーランド」の要素は影を潜めた「ハードボイルド」ストーリー。すっかり落ちぶれた中年男の情けないダメっぷり、その精神的な崖っぷちをふらふらと行きながら奮闘する様が、可笑しみとペーソスをたたえて描かれていて面白い。ヒューゴー/ネビュラ/ローカス賞三冠制覇の実態が明らかになるであろう後半に期待。
別れた妻が上司になったり、ゲイとか女装者とか、ジェンダー観も素晴しい!ブンガク的な比喩表現も好み。エントロピーとかコリオリの力とかプラウン運動とか、さりげなくSF的タームも比喩に紛れ込ませているのが嬉しい。






