心に傷を持つふたりの女性…読者に謎を含ませながら物語は進む。 雪解けるように優しさと暖かさに変わってゆく、涙なくしては読めない。2作目は僕の視点で書かれていて、全く別の物語だと思っていたらちゃんと繋がっていたのは嬉しい。読後は心がホンワカあったかい。

いちばん初めにあった海 (角川文庫)
ナイス! ★★★★★★ -
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- 10/05
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ナイスした読書家さんと感想
学生の頃、互いの秘密を告白することで運命をも共有したような気になったりもしたけれど、彼女達はそこに「死」を持ち込んでしまったことで、呪縛されてしまったんじゃないかな。許して欲しいのではなく、断罪されることによって楽になりたいという願い。でも、あなたがそんな風に思うことこそが悲しいんだという想い。傍に居ること、一緒に居ることにそれ以上の理由は必要ないんだよね。張り詰めた物語が暖かく収斂していく、気持ちのいいお話でした。
やっぱり加納さんの作品は大好きだと実感。ちょっと内面描写が入り組んでて、読みにくい部分もありましたが、最終的に視界がぱーっと開けるような感動が味わえました。『人殺し』という殺伐とした言葉がキーワードになっているのに、こんなに後味のいい物語を創りだせるのは、さすがだと思います。
表題作と「化石の樹」のふたつの物語が収められている。どちらの作品もヒヤリとさせられつつも、読了後にはあたたかな気持ちにさせてくれる。2作を通読すればさらに味わい深いものになる。








