tenma
旅本。三田北方作戦はオマケの要素で、メインは自転車での旅。そこに、少年の成長と男の友情が絡む。圧巻は、宮城から岩手への山越え。桐沢と尾形の掛け合い的なテンポが心地良い。

男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)
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- 10/02
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ナイスした読書家さんと感想
「初めての旅」は高2の夏の能登半島一周自転車旅行だった。そしてそれが最初で最後の長距離サイクリングとなった。只管、青森を目指して自転車を走らす中年男。初日の橋の袂での野宿と無銭旅行の少年との出会いに共感と郷愁を覚える。狩る者と狩られる者が時には旅の同伴者のように一心に坂を登る。急坂を漕ぎ登る男達の激しい息遣いが聞こえてくる。北に向かう道すがら要所要所で現れるヒッチハイカーの少年。そこには最早さいぜんの気弱な姿はない。道の神がのり移ったかのように。約束の地として語られる北の大地。旅の終わりと新たなる始まり。
掘り出し物とはまさにこの小説の事ですね。初版から20年以上経っても全く古臭 さを感じないのは時代背景と関係のない男のロマンを描いた作品だったからではな いでしょうか。主人公の世代の年になるまでこの本の存在を知らなくてある意味 ラッキーでした。若い時に読んでも主人公にこんなにも共感できなかったでしょ う。私は旅行はしたことがあるけど旅というものはしていない。いつかこんな旅をしてみたいです。
かなり面白かった。あらすじを見ても最初はあまり興味はなかったんですが、読んでみると……あらまぁ! これは一流のエンターテインメントです。
ハードボイルドな旅小説。陰謀の巨大さに比べて自衛隊側の前半の対応がのんきに過ぎる気がするとはいえ、桐沢と尾形両者の一人称視点の変化による盛り上がり。旧友との約束と、無銭旅行する少年との心の交流と。旅の終着でのさわやかさ。遠くへ行きたくなってきた。








