Sizenote
[★★★★☆]電車の中で読むべきではなかった。「しくしくと痛む」と云う表現があるが、読み進むにつれて、それに近い苦しさがどうしようもなく胸に渦巻く。読み終えて数時間経った今でも息が詰まるようだ。言いたいことは山ほどあるような気がするが、声に出そうとすると言葉にならない。この1年で最も心にきた本。これからまた噛みしめます。

ひとがた流し (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★ -
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- 09/23
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ナイスした読書家さんと感想
15分ドラマでも通用するキリの良さは新聞連載によるものだ。よく言えば丁度良い所で切って休めるが、悪く言えば短い範囲で区切るので視点が安定しない。読み始めは、この物語がどんなものなのかが掴みにくかった。巷で言われているアラフォーの女性たちの物語でもあり、人は一人で生きていけないという道徳的な小説でもあり、家族を巻き込んだ美しい友情物語だった。恋愛よりも女同士の友情に重点を置いている。類さんと美々のエピソードが温かくて、じんわりと来る。良秋の変貌振りには少々戸惑ったけれど、終盤に必要なエッセンスだったのだなと
owl_lmo@復旧中
ただ、登場人物が40代ということも相まって感情移入しにくかった。何年かしたら実感できるのかなあ。お互いを理解し尊重し合える友情。昨今の少年漫画みたいに熱いものではなく、しかし堅く壊れないもの。そして、何物にも代われないものを見せられた気がした。こんな友情を20年以上続けたいと感じた。北村薫が素晴らしい作家であることは見聞きしていたが、文庫が少し分厚かったせいか、手を出せずじまいだった。他の作品に手を出していきたい。
ナイス!
-
06/02 22:56
ただ、登場人物が40代ということも相まって感情移入しにくかった。何年かしたら実感できるのかなあ。お互いを理解し尊重し合える友情。昨今の少年漫画みたいに熱いものではなく、しかし堅く壊れないもの。そして、何物にも代われないものを見せられた気がした。こんな友情を20年以上続けたいと感じた。北村薫が素晴らしい作家であることは見聞きしていたが、文庫が少し分厚かったせいか、手を出せずじまいだった。他の作品に手を出していきたい。
ナイス!
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06/02 22:56
よかった!…が、もう一度・もう一度、読み返さねば本当のことは言えない。例えば人生の中で、大きな事件がある。その事件の後に、それまでの日常の細々したことを「そういえば、あれは予兆だったか」と大いなる切なさと後悔と共に思い出す。バラバラな物語は集約される。という物語(今の感想では)。重いテーマを、けしてお涙頂戴にしない、ドラマチックにしない、北村薫の品の良さ。しかし、作中の彼の想いと行動は、やや唐突な観を拭えず。
この小説を読んでいると早く家に帰りたくなる。家族の顔が見たくなる。田舎の友達の顔を思い出す。田舎の風景を思い出す。これが北村薫の書く小説なんだなと思う。
私は男だけれど、気の許せる友人達の関係が「それぞれ守備位置がある」という関係にすごい共感を覚えた。「本当の親友ってのは2年ぐらい会ってなくても昨日の続きのように話が出来る仲だよな」というのは私の親友の名言。
なんともイイ言葉で綴られる物語です。じわじわと胸に広がる、これはなんだろう?感動?やりきれなさ?「大体の人間がね、生きていくには向かないもんだよ」ホントウに北村薫はいいです。なんて素敵な女性を描くのでしょう。
いまさらながら、北村さんの凄さを実感!さりげなく挟まれるエピソードの数々がいとおしく感じました.号泣するのではなく、じわっと涙がにじんでくる作品でした.













![[★★★★☆]電車の中で読むべきではなかった。「しくしくと痛む」と云う表現があるが、読み進むにつれて、それに近い苦しさがどうしようもなく胸に渦巻く。読み終えて数時間経った今でも息が詰まるようだ。言いたいことは山ほどあるような気がするが、声に出そうとすると言葉にならない。この1年で最も心にきた本。これからまた噛みしめます。](http://ecx.images-amazon.com/images/I/415ODH7J3fL._SX120_.jpg)
