Sizenote
非常に評価が難しい作品だけど、伊坂作品の中では最もその特徴が骨太に描かれている作品かも知れない。著者の一貫して描いているのはアウトサイダーたちの物語だが、<王>でありながら周囲から疎まれてしまう王求の存在には、<死神>や<カカシ>に感じたファンタジーはかけらもなく、異物感以外のものは感じられない。他の作品では色んな彩りがあるために見えにくくなっているそうしたアウトサイダーのコアとなる異物感が丸裸にして描かれている。その異物感が伊坂作品の特徴だと考えれば、「あるキング」こそそれを浮き彫りにした作品 ではない

あるキング
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/14
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ナイスした読書家さんと感想
王求が求道者のようだった。孤立する天才、黒い魔女をはじめとする幻影。生まれ変わり…。不思議な物語ですね。王求の両親の、メーターの振り切れ具合がスゴイ。天才を育てるには狂気をも飲み込むことが必要なのだな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/06
なんてぶっ飛んだ両親なんだろう、というのが真っ先に思ったこと。王求は確かに天才なんだろう。でもなんだろう……このもやもやとした気持ちは。彼の人生を思うととても悲しくなる。一体何が書きたかったのかなぁ。スポーツに夢中になったことのある人になら伝わるものがあったのかも?魔女という要素もちょっと必要性が分からなかったです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 12/04
まったく異質な作品と感じました。期待とは違っていましたが、まあ楽しめましたよ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/30
王求。王が求め、王に求められる。そして球とも読める。この話は野球の童話だ。伊坂幸太郎っぽくない。しかし、私は他の伊坂幸太郎の作品と同じく、この作品が好きだ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/18
今まで読んだ井坂さんの作品の中でも、いちばんの異色作でした。私は浅学ですのでシェークスピアは読んだことないのですが、こういう道具立てを使いながら、きっと作者は「野球」を描きたかったのではないかな、と思うのです。一人の人生を描くにしては、あまりに異質であるし、描き切れていないと思います。でも、王求の最後の打席の描写は、そこまでの、順調とはいえない王求の人生とは全く関係なく、観客から見ての「野球のおもしろさ」を表現してるんじゃないかなと。…うーんずれてますかねぇ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/29
いつもの伊坂さんと全然違う。けどこれはこれでおもしろかった。仙台在住の作者らしく、楽天を意識した球団が出てきます。登場人物のほとんどは、名字が(元)プロ野球選手からきてます。キングがどうなるのか、気になって先に進む手が止まりませんでした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/25
王となるべく「運命」を授けられた者の「悲劇」の道。悲劇が予告された物語を読むのは正直つらかった。しかし、最後のバッターボックスに立つシーンで全てが吹き飛ばされた。そして最後の短い余韻(輪廻というより神話的構造の回帰でしょうか)。作者の作品の中で最も嫌いで最も好きな作品かもしれない。
求められ王は生まれた、光射さぬ深く暗い森の都に。彼の放つ眩い光芒は闇に馴染んだ民の眼を焼くだろう。きれいは汚い、汚いはきれい。三人の魔女が嗤う。受けるべき敬意は侮蔑に、浴びせられるべき称賛は罵倒に変わる。悪意に満ちた荒野の道無き道を、茨の冠と襤褸を纏い王は唯歩む。しかし民が投げつける石礫は悉く其の打棒で打ち返すだろう。栄光に満たされたはずの道の果ては非業の末路だとしても王の歩みは止まらない。遠い祈りを受け、王は其の手で闇を切り開くことを信じている。全ては、仕組まれた宿命。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/03
今までの伊坂作品とは違う。伊坂幸太郎の作家としての新たな可能性を示しているように思える。主人公山田王求にほとんど感情というものが見られず、血の通わないような(血は流されるが)文章に違和感を感じた。王求の両親の気違いじみた言動も違和感を感じる要因の一つ。この本を充分に味わい尽くすためにはシェイクスピアという教養が必要があるようだ。それがないと、腑に落ちない感を拭うことはできないのではないだろうか。
僕個人が抱いている伊坂幸太郎を良い意味で裏切ってくれた中篇作品。架空のプロ野球球団と、それにまつわる人々、そして観念的な意味での「王様」として君臨する<王求(おうく)>の物語。感触としては「週末のフール」に少し近いのだけれど、これまでの作品にスパイスとして効いていた『不吉さ』がこの作品では終始、通低奏音として流れている。どちらかというと、吉田修一の作品を読んでいる錯覚に陥ってしまった。この物語が現代の神話や戯曲として楽しめるかどうかは別として、伊坂さんの新しい一面を見れた事はとても嬉しい。
誕生から少年期までは、わりと楽しく読めたけれど少年を守るために父が犯した犯罪や、その後がダーク過ぎて…。マクベス仕立ての3人の魔女の導きも…、う~ん。野球以外の全てを排除して生きるって、どんな天才でも私は受け入れ難く、両親の思い込みでかってに人生を歪められてしまった哀れな少年に思えてしまった。天才の味わう苦悩。キングス内部からの妬みは、プロ野球を見る側としては、こんなことがあるのなら、悲しいなぁと思ってしまった。何とも出版のタイミングが悪い。どう考えてもリアルのイチローの方がかっこいいもん。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/15
野球の話、という先入観だけで読みだした。え?マクベス?シェークスピア??なんかすげぇ~。魔女出てきてる~。野球の天才、いや、王、王求の生まれる瞬間(いや、それ以前)から、新しい命まで。そう一言で説明しきれない。野球、好きじゃなくても十分楽しめます。スポーツマン、なんて凄く動的なのに、王求の人生は何故かすごく静か。王求の揺るがない想いの所為か。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/29
異色作なので評価が分かれるのはよくわかる。作者の生活変化が大きく影響してそう。キャラクターを突き放して描くって案外とむずかしいと思うので「やっぱり伊坂さんはすごい!」と結論。


















