遊真
全体的に粒ぞろいの短編集だが、その中でも"南から来た男"の持つ圧倒的な緊迫感が凄い。他にも、子供の考える事はいつの時代でも同じなんだな、と感慨深い気分にさせてくれる"お願い"も良い。それとミステリーのトリック本などで散々ネタバレされている例の短編も収録。

あなたに似た人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 22-1))
ナイス! ★ -
コメント(0)
- 09/12
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
「チャーリーとチョコレート工場の秘密」、「オバケ桃の冒険」などのブラックなユーモアのあるお話で御馴染みのロアルド・ダール氏が紡ぐ乾いたユーモアあふれる短編集。ギャンブルでは「負けた者がみな貰う」は温かみがあるのにこちらは容赦ない結末を描いています。「おとなしき凶器」、「南から来た男」はユーモラスな語りなのにかえって巧妙に隠された狂気が際立っており、背筋がぞっとしました。そして恩田陸さんが「三月は赤き紅の淵を」の「待っている人々」で言及していた短編、「お願い」も収録されていたのは嬉しい誤算でした^^



