ディヴァイン
高村作品の中でも出だしの描写が最もパワフルに溢れている。キャラが立っていて面白いが、それでいてただのキャラだけが生きる小説にはならず力強い内容が濃密にかつ正確に描かれている。読み終わったらつい『カッコイイ!』と吠えたくなった。

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★ -
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- 09/12
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ナイスした読書家さんと感想
高村薫の描く男たちはみな魅力的だ。たとえ彼らがどうしようもない悪党であろうとも。主人公の幸田は心に闇を抱え、寡黙で、他人を寄せ付けない。そんな孤独な男と彼を取り巻く仲間たちとの関係は、心情が詳細に記述されている訳ではないのに、何か伝わってくるものがある。友情とか仲間とか、そんな言葉では表現できない人間と人間の絆があった。この小説は単なる金庫破りの物語ではないが、計画の大胆さと緻密な描写には目を見張る。ラストの強奪シーンでは、手に汗を握って応援してしまった。
まず驚いたのはこの作家が女性だということだった。この緊密な文章で語られる男どもは特有のだらしなさも持ち合わせ、とても女性が書いたとは思えなかった。名前が似ている北村薫も女性と思ってて男性だったので、こんがらがった記憶がある。とにかく登場人物全てが排他的で個人主義的かつ自暴的。こんなメンバーで銀行強盗を計画する事自体、無謀なのだが微に入り細を穿つ構成で読者を納得させる。今でもあのラストといい、どうにも女性が書くような話ではないと思っているのだが・・・。
難解だったので途中でほりだしてしまったのを再読。地名に囚われすぎると続かない気がする。処女作にはその作者の全てがはいっているというような言葉が聞いたことあるが、この作品なんかはまさにそう。ボーイズラブ的なところもあるけれど、そういうのが好きな人もどうぞw









