ドルココ
知識のレベルではなく、無自覚的な潜在認知に働きかけることで、「理論としてのみ知っている」人でさえ容易に印象や行動を誘導出来るのではないか。それに対応するには情動・潜在認知についての理論と潜在レベルで対抗する手段を自覚的に行う必要があるとする。散漫な内容である本だと受け取られるかも知れないが、それだけ情動と潜在認知から考察・応用できる範囲が広いということが分かる。

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)
ナイス! ★★★ -
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- 08/25
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ナイスした読書家さんと感想
認知神経科学者が実験・考察の成果をふまえてこんにちの社会を論じた本。現代における感覚刺激の過剰にふれた第2章、暗黙知と創造性を論じた第5章はとくにおもしろい。音楽の起源、視線によるコミュニケーションの進化などの小ネタも楽しい。潜在意識にはたらきかける情報操作の手法や自由の制御を問題視しつつもそれらを糾弾するスタンスはとらず、「時代の必然」と評価するところに筆者のこだわりを感じた(先に読んだ『暴走する脳科学』の視座とは対照的)。旧著や訳書『マインド・タイム』も読んでみたい。
意識に先立つ領域、その認知のメカニズムと現代社会にまつわる五つの素描。全体のまとまりには欠けるけど各項目簡潔にまとめられていて、文章も特に読みにくい印象はなかった。良著というには今ひとつなにか足りないけど。





