ホームズ
中盤の『シャム双子の謎』を中心にしたクイーンの作品についての話は面白かった(笑)ここの部分だけでも読む価値はありましたね(笑)というかここだけしか・・・。クイーンが日本に来て事件を解決という展開はとても面白い話になるはずなのに・・・・。ミステリの部分があまり出来が良くないというかクイーン論を中心にしたので「ついで」になってしまったかのようでした。

ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))
ナイス! ★★★★★★★★★ -
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- 08/19
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ナイスした読書家さんと感想
クイーンを読みかけて挫折した過去があるのだが、今回読み物として読んで面白かった。北村先生の書く聡明な少女は皆美しい。
北村薫ということでクイーン未読の人も多数読んでると思いますが、多分面白さとかは伝わらないと思うな……。終始クイーン論に徹し、あの『シャム双子の謎』を真面目に考えて褒めた作品は貴重(普通は面白くないで切り捨てると思う)。個人的には脚注の「後期クイーン流の天空を飛翔する論理」に笑いました。そう、私がクイーンと共鳴できないのはそこなんですよ。論理的というのはA→Bなのに、クイーンはA→Z→Bとかなってたり、よくわからん衒学ではぐらかさそうとするんだ。というわけで作者のこのフレーズは便利な言い回しだと思います。
かなりオタクな本。だがクイーン論が推理小説に組み込まれている構成なので、クイーンを読んでいなくても推理小説として楽しめると思う。2006年本格ミステリ大賞(評論・研究部門)。
★★EQ(エラリー・クイーン)ファンによる、EQファンの為の小説ですね。 私も多少はEQ作品を読んでいますが、そんなに量が多くないのでネタバレが結構あるのできつかったな。 肝心の硬貨両替事件も正直納得がいかなかったな。 でも、きっとEQファンには楽しめる本なんだろうな。 それにしても、各章の後に注釈が多かったな(笑)
これまで読んでいなかった北村薫。そうこうしているうち「鷺と雪」で第141回直木賞を受賞。遅ればせながら代表作といわれるこの作品を読んだ。確かにこれには唸ってしまう!エラリィー・クウィーンの新訳発見!その疑念が晴れるまでずいぶんかかるほどの、嘘つき(それ程すごい騙し)の本書なのです。それでいて、EQに対する造詣の深さがよく分かる書物でもある。こんな様々な仕掛け、それも訳者あとがき(訳者?)まで、トリックとして用いられているところが憎い。ともかくただひたすらに脱帽なのであります。
中途にはさまれるクイーン論、そして文体模写や後期クイーン的な神的論理と、クイーン・パスティーシュとしては最上の出来、というか神。ただしミステリとしてはへぼへぼ。珍奇な論理を後期クイーンになぞらえて「天上の論理」とするのはいいけれど、「地上」との差の演出が下手くそすぎて、正直なとこ真相わけわからん。本格ミステリ作家クラブの「評論賞」を受賞したのは、最上の評価であり、結果的に妥当なところでもある。










