POCOT
「婚礼、葬礼、その他」結婚式に出席中にお葬式に呼び出されるというドタバタを津村さん独特の視点で描いていて面白かった。津村さんの一歩ひいた、客観的な感じがいい。「冷たい十字路」高校生の自転車衝突事故に少しだけ関係する人たちの視点が順番に語られる。心の隅の方で気になっている自分とはあまり関係ないように思える事柄に対してどう折り合いをつければよいのか、そんな話。

婚礼、葬礼、その他
ナイス! ★★ -
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- 08/10
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ナイスした読書家さんと感想
表題作も「冷たい十字路」もなかなかよかったと思います。共通に描かれていたのは意図せず摩擦しあう人々。その煩わしさ、息苦しさ、温かさ。そして読後は不思議な爽やかさ残ります。こんな視点でモノを見る作家さんというのはいそうでいない気がします。これからどう化けていくのか、楽しみな作家さんです。
なさそうでありそうな一日の顛末を、淡々と描いた佳品。ともすればドタバタ喜劇で終わってしまう内容を精緻な心理描写で無理なく引き込み、最終的には共感の嵐。不器用で間が悪く、うまくいかないなぁ感を身にまとっているヨシノに入り込み過ぎたのか、切なさと諦念、怒りと哀しみ、そして空腹(?)が襲い掛かってきて読後はプチ虚脱に。細かいユーモアやシニカルな視点など津村さんらしさ満載で楽しめたが、「その他」の部分をもう少し読ませて欲しかった。『冷たい十字路』では、乾いた冷たさが今後ミステリもいけるのではと期待させる。




