多分、構造としてはよく見受けられる話だと思う。特殊な状況下にある主人公が、その状況を観察していくうちに過去の回想へと向かっていく。恩田陸もこういう話を書く人じゃないかと思う。ただ、この本は実際の体験談(?)をもとに書いているからか、随所にリアリティがある。特に、船員がアザラシか何かの皮をはいで海に捨てる、そのアザラシが海面に赤い筋を残しながら仲間のもとへ帰っていく……。この描写には胸をつかれました。



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