鳩羽
御手洗潔でも、キヨシ・ミタライでも。二十代でも五十代でも、御手洗は御手洗という嬉しさを、読んで感じた。謎を、その謎を内包する現実世界ごとひっくり返すような、大胆な謎解きは健在。

摩天楼の怪人 (創元推理文庫)
ナイス! ★★ -
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- 07/08
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ナイスした読書家さんと感想
島田荘司、数年の沈黙を破っての大作。御手洗シリーズの新作を待望していた読者の渇きを癒すのに十分な内容だ。そして物語全体に散りばめられた謎は今回も御手洗の閃きによって暴かれるが、果たしてこれを本格ミステリと呼んでいいものか疑問が残る。確かに手掛かりとなる暗号もあれば、事件現場の見取り図も読者に提示されている。が、しかしそれでもこの真相を看破できる読者は皆無であろう。こうしてみると、もはや御手洗シリーズは読者との推理合戦の領域を超越し、作者の奇想の発表の場になってしまったのだなと一抹の寂しさを感じる。




