やまぶどう
表紙と題名のお陰で手に取る機会を逸していたけれど、この短編集は唇の片端に笑いのこぼれるシュールな面白さ、突飛なようで実は誰もがこっそり抱きそうな妄想、非情な心の動きや意地悪なオチなどなど、ちょっと毒のある黒い魅力がいっぱい詰まったパンドラの箱のよう。どの話もそれぞれに異なる魅力があり面白く、すっかりとりことなりました。あぁ、パンドラの箱、開けちゃった。

空中スキップ
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/03
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ナイスした読書家さんと感想
言葉にぶつかるたびにピンボールみたいに跳ね返り滑っていく物語や、きらきらの向こうで暗く胸をざわつかせる物語や、毒に満ちた切り込み隊長のような物語や。一晩にひとつずつずっと読み続けられたらいいのに!
方向音痴な妄想が銀河鉄道めがけてスキップして突き抜けて飛んでった、みたいな短編たちが集合していて、まあ23篇もあれば個人的な好き嫌いもあるけれど全体的にアベレージは高く、ブラックユーモア満載でキモかったりグロかったりエロかったり頭がおかしかったりするので、一体私は何処に連れていかれるんだろうと思いながらも読むのをやめられないわけで、犬の着ぐるみを着て犬になりきる男や首つりが風習になっている村や赤ん坊を作る職人なんかに惹かれる人とか変な話が好きな人は読んだ方がいいと思う。ちなみに表紙は詐欺で訳のセンスは本物
これは当たり。表紙と題名に釣られた人は痛い目見ます(笑)23の短篇が収められているんだけど、どれも面白い。意地悪さが生理的嫌悪感にまで高められ、そこにたっぷり妄想のデコレート。素晴らしい。出オチに近い一発ネタの短篇ばかりなんだけど、それでも世界の広がりを感じる作品が多い。ホントにみんないいんだけど、あえて、お気に入りを選ぶなら、「犬の日」「借り」「イェルヴィル」「飛ぶ」「お目付け役」「スキン・ケア」「レクチャー」「電車」「ハーシェル」
どれもスパイシーで毒リンゴのような23話の短編集。たまたま乗り合わせた人たちの背景に思いを馳せる「電車」、突然赤ん坊が産まれなくなってしまった世界の混乱と杞憂を描いた「産まれない世界」、縛り首の木や地獄高校(ヘルゲイト)のある町「イェルヴィル」(蟹を尊敬しているというくだりには笑った)などなど、色が付き、息づかいも聞えそうなリアルな妄想の数々。そして、訳が本当に素晴らしいと思います。



















