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自分が立っている場所はどこなのか。どんな目線からものを考え、判断しているのか。自分でも到底つかめないようなものの間を、サリンジャーはいつも軽々と飛び交いながらすっかり言葉にしているような気がします。だから何処にでも自分の影がちらついているみたいに親近感を覚えてしまうのだと思う。

フラニーとゾーイー (新潮文庫)
ナイス! ★ -
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- 07/02
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ナイスした読書家さんと感想
言葉なんて意味ないね、そいつを振りかざすヤツらは全員インチキだ。瞬間、すべての通路は封鎖され僕は絶望の袋小路に追いやられてしまう。みんなインチキ。神もインチキ。全部インチキ。……だけどちょっと待ってほしい、とゾーイーは言う。そうじゃないよ、きみの母さんのチキンスープを見てみろよ、と。「太っちょのオバサマ」を愛そうぜ、あらゆるものは意味がないのだから、あらゆるものを愛せばいい。ゾーイーが必死に語りかけるのは、一般論でも精神論でも宗教論でもない愛、愛、愛。サリンジャーがくれた限りない愛の贈り物なのだ。



