ナイスした読書家さんと感想
小説のようなエッセイ、あるいはエッセイのような小説を、十二篇収録した一冊。各作品には典拠があり、ストーリーの展開においては、典拠に則った部分と、澁澤の想像力で拡張された部分が、一篇の中に同居している。さらにそこに、該博な知識や体験に基づいた、メタレベルの文が、加わることによって、小説とエッセイの間に浮かぶような作品に仕上がっている。そのバランスがよい。気に入ったものはたくさんあるので、選びがたいが、四つに絞るなら「空飛ぶ大納言」「女体消滅」「三つの髑髏」「蜃気楼」あたり。
30代に書かれた『犬狼都市』で一旦途切れた澁澤の小説としてのアラベスクが、約20年を経て、50代に『唐草物語』として再び編まれた。ここに収められた短篇は、故実や典拠を基にして小説化されている。つまり、故実だけでは満足しきれなくなった、澁澤の想像力の飛翔が垣間見れるのだ。それが実に楽しげで、活き活きとしていることが、読んでいて純粋に楽しい。しかし再び編まれた小説という名のアラベスクも、この数年後に訪れる澁澤の死により、また途切れることになるのだが……。
故あって再読。再々読だったかな。どちらだっていいか。流麗な、それでいてユーモアに溢れた文章に誘われての束の間の夢幻飛行。花山院、紀長谷雄、パオロ・ウッチェロ、徐福……。なんて魅力的な人たちなんだろう。また、缶ビールのプルトップを奥さんに開けてもらう渋澤がやたら可愛い。おれの持ってるのとも装丁が違う。


ナイス!


















東京風景さん教えて下さってありがとうございました。そして「女体消滅」の長谷雄草紙が気になる今日この頃。
これ本当に素敵ですよね!大好きです。表紙も素敵。そして感想はマイケルじゃなかったので安心しちゃいました。笑
tomo*tinさん>素敵ですね♪でも表紙はうちにあるのと画像違うんですよー。うちの本は唐草模様です。マイケル、ご迷惑をおかけしましたが流行病から回復いたしました^^まだ7月始まったばかりなのに大賞いただいてしまって恐縮です!
九鳥さんに戻って良かった、ヨカッタ。私も今同じ本を野中ユリが装丁を手がけたもので手元にあるのですが、なんだか楽しみを後にとっているうちにどんどん他の本が増えてきてしまいました。やっぱり、読もう!
本当に。「軽やかで浮遊感のある」文章ですね。ちなみに私も今「新編ビブリオテカ版」開いてたりします(笑)平泉は熊野と共にかねがね思いを馳せる地。いいな。
benjaminさん>ただいまー!私も上流階級に入れていただけますでしょうか(笑)野中ユリ装丁の本もあるのですね!amazonには画像がないみたいですが気になります。感想を心待ちにしております♪
東京風景さん>読みながら心がふわふわしました^^東京風景さんも野中ユリ版でお持ちなのですね!ジェラシー。あ、熊野は今年の3月に行ってきました!私もまた行きたい場所の一つです^^
実を言うと唐草模様バージョンも持ってます(笑)しかし「新編ビブリオテカ版」を持ってる人が二人もいるなんて…!どういうことなの読書メーター。九鳥さんと一緒にジェラシー。景気が良くなったら10冊すべて揃えたいです!そして知らぬ間にマイケル祭り終わってましたね(笑)
tomo*tinさん>「唐草物語」だけで何冊所有されるおつもりでしょうか!(笑)景気、切実に良くなって欲しいです…!マイケル祭り、今となっては熱病に冒されたとしか思えません。元に戻ったら、マイケルに対するレスだけが謎めいてしまいましたね~。