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他者が抱くイメージと自己の内面とのギャップを嫌というほど描き出している。ミステリの形式を取りながら、他者との断絶が生む悲劇を訴えているよう。終章はたぶん読書家へのサービス。こんな時代への作者なりの祈りだと思う。

贖罪 (ミステリ・フロンティア)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/27
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ナイスした読書家さんと感想
自分たちと一緒に遊んでいた女の子が殺されるが、誰も犯人の顔を覚えていないので犯人が捕まらない。そしてその女の子の母から責められる少女達。「贖罪」に翻弄されるそれぞれの少女のその後を描く連作短編。「贖罪」というよりも「自業自得」の方がふさわしいような気がするけど、一番可哀想なのは殺された女の子だけど、最後まで読み終えて最初に殺された時点よりも更に可哀想になってしまった。『告白』と同じスタイルだけど、読後のもやもや感が更に大きくなりました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/11
湊かなえ独特の読後感でした
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/01
少女たちが事件のことにとらわれ、罪の意識が強迫観念のようにつきまとい、その後の人生までも狂わせてしまうことに恐ろしさを感じた。それぞれ自分一人で事件に対する思いを抱えることになり、償いを果そうとする様子は見ていてつらいものですね・・・。それでもぐいぐい引っ張られるように最後まで読み進めていけました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 03/05
女性の露悪的でネガティブな要素がこれでもかと盛り込まれていて、胸が悪くなる場面も多い。メルヘンっぽい装画が読後は禍々しく見えた程。それでも読み止めることができないスキャンダラスな内容と展開力はさすが。強いられた贖罪の惨さは充分に伝わったが、本来憎むべき犯人についてもう少し言及して欲しかった。湊作品を読むと、負の部分が刺激されて自己嫌悪に陥る(私だけ?)のが分かっているのに、何故か手に取ってしまう。まさに湊マジック!でも次作では新境地を期待したい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 02/03
章立てで目線が変わる効果なのか、読み始めると一気に最後まで読んでしまう構成は相変わらず凄い。ストーリー自体の破壊力は「告白」ほどの重さは感じないが、より現実的になっている(それでもあり得ないだろうが)。。結局無自覚な悪意は他人に伝播し最終的には因果応報の拡散且つスパイルへと進む。。。麻子の最大の被害者はエミリ、そしてさらに他を浸食する・・・最後の数ページの会話が良くも悪くも希望へと進むことを暗示させているのか?
逃げようとしても振り切ろうとしても過去は追いかけてきて檻の中に囲まれる。怨嗟の呪詛が網となり鎖となり絡みつきやがて自爆の連鎖となる。きれいな空気の町に澱む人工の瘴気は体内に侵入し蝕んで正気を徐々に削っていく。おぞましく惨たらしい事件の残滓は繰り返し惨事を求める。幸せになりたいと思うのは悪いこと?犯した罪を許す権利を持つのは誰?どれだけ多くの血が流れ落ちた?町を包む夕焼け、銀の指輪を彩るルビー、タルトの上のいちご。朱・紅・赤、どれもがまるで血のように。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/12
『告白』での重い空気は健在です。殺された娘の母の言葉は、非常に重いです。そのことは、『告白』で実証済み。母親は、娘が殺されたのは少女の友だちのせいだという。それを言ったらダメでしょう。償いの負の連鎖、怖いです。でも『告白』『少女』のインパクトがあまりにも強かった為、期待しすぎました。犯人の少女への暴行は解せません。もう少し掘り下げて欲しかった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/30
4人の語りの中、前章では見えなかったことが見えてくる。他の3人は知らないことが描かれたり、と3作目はこなれてきて、作品の描き方は巧くなったと感じる。ダークな作品は好きだが、少女への暴行が2度出てくるのは胸が詰まる。作品の展開のためには必要だが、動機から考えるとやや納得できな部分あり。次は更にハードルが上がりそうですが、頑張っていただきたい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/04
イチゴのほかに何か知らないフルーツがたくさん乗った見たこともないケーキ、エミリは4人にとってあこがれの存在でもありやはり異物でもあったのかな。10歳のときから15年といえば人生の半分以上を呪縛されたまま成長する。それほどエミリの母親の言葉は楔を深く打ち込まれたようなものだった。『告白』同様さまざまな形式の独白で語られるこの本、やはりその独白を読むのが止められない。最終章は救いがあるものだが、やはりこの人の作品は怖い。
うん、ぐいぐいと読ませると思うよ。「告白」のように別々の人の語りで成り立っているある田舎町で起きた凄惨な事件。この話の面白さは、犯人目撃者の子供達4人のトラウマを抱えた「その後」もなんだけど、「同じ事件現場にいながら実は家族背景・性格・事件の後の行動が全て違っていた」と言う事でした。これが後で尾を引くと言うところが読ませるなと。また犯人が誰かという事プラス犯人が「知らなかった事」に総毛立ちました。ただラストの償いの章が短いかなあ、犯人の動機が私には不完全燃焼だったのだよね・・・
お嬢様で綺麗で一番大人に近い彼女とはそれぞれにおいて対比的な彼女らが、一番残酷な死に方をした(それはあとで分かりますが)彼女よりもそれ以後の人生を、その事件があったがためにそれ以上に苦しんで生きなければならなかった様が章ごとに書かれています。でも、一番つらかったのは彼女を殺してしまった犯人だったのは皮肉です。
面白い。「告白」のような「怖さ」はないけれど、しっかりと「行き着くところに行き着いてくれた」感じを受けました。どの語り手も女性なので、どの章も自分の話ばかり。自分以外の余計なことが書いていないので、過去の哀しい一つの事件と、それぞれにかかえる問題と。。。。バラバラにならずにきっちりと納まっています。ラスト、少々爽やかですが、そういうのもアリかなと。















