akuragitatata
たとえば毎日仕事にでていて、上司とか部下とかにそれなりに恵まれていても――っていうか、恵まれているからこそめちゃくちゃにぷっつんしたくなる不条理ってたくさんあると思う。その典型が、葬式と婚礼で、その非典型が、「その他」だ。つまりこの小説は、日常のどこでプッツンしていいかを計る小説であって、僕たちはそのタイミングをこの本から学んでもいいんだってこと。ただし、プッツンしたあとは知らない。そういうユーモラスな話。

婚礼、葬礼、その他
ナイス! ★★★★ -
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- 06/26
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ナイスした読書家さんと感想
『婚礼、葬礼、その他』・・・津村さんって個々人の価値観に従った良心と言う名の暴力を描かせたら本当にうまいと思った。主人公に降りかかった災難?の数々は誰にも「あるある」と思わせるエピソードが一つはあったのでは。そして空腹の描写が上手いから読んでいて一緒に哀しい空腹感も追体験できました。『冷たい十字路』・・・風呂敷を広げてそのまま放置してしまった印象。内容はいいと思うのだけれど散漫だったのが残念。
表題作も「冷たい十字路」もなかなかよかったと思います。共通に描かれていたのは意図せず摩擦しあう人々。その煩わしさ、息苦しさ、温かさ。そして読後は不思議な爽やかさ残ります。こんな視点でモノを見る作家さんというのはいそうでいない気がします。これからどう化けていくのか、楽しみな作家さんです。
なさそうでありそうな一日の顛末を、淡々と描いた佳品。ともすればドタバタ喜劇で終わってしまう内容を精緻な心理描写で無理なく引き込み、最終的には共感の嵐。不器用で間が悪く、うまくいかないなぁ感を身にまとっているヨシノに入り込み過ぎたのか、切なさと諦念、怒りと哀しみ、そして空腹(?)が襲い掛かってきて読後はプチ虚脱に。細かいユーモアやシニカルな視点など津村さんらしさ満載で楽しめたが、「その他」の部分をもう少し読ませて欲しかった。『冷たい十字路』では、乾いた冷たさが今後ミステリもいけるのではと期待させる。






