morimama
いつもの雫井さんの雰囲気とは違いますね。雫井さんの小説は、罪を犯さざるを得なかった人間の哀しさと、後に残る何とも言えないやりきれなさが魅力だと思っていたのですが・・・。謎に惹かれ読み進みました。今回はものを創り出す人間の業の深さが狂気に近く表現されていますが、犯罪者に共感することはできませんでした。それは単に私が平凡すぎる人間だからかもしれませんが。中盤の今泉の謎解きは対象の存在が希薄な為暴走の感が強く、小野川の言動も奇抜すぎて必然性が足りない感じです。

犯罪小説家
ナイス! ★★★★ -
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- 06/23
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ナイスした読書家さんと感想
普通、小説を読むときは登場人物の誰かに感情移入していることが多い。けれど、誰の立場にも感情移入することはできなかった。無理矢理明るくしている万年躁状態の脚本家が不気味というよりは不愉快。ただ、その不愉快さにも「この先どうなるのか」という興味は負けることはなく急展開のラストまで一気読みできた。原作にないシーンを映画にくっつけちゃうことは現実にもよくあることで、その背景にはもしかしたらこんな沢山の謎や葛藤があるのでは・・などと下世話にも勘ぐってしまう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/17
これといった伏線や予想外のどんでん返しがあるタイプの作品ではないけど、自殺願望がある人の死生観や、待居と小野川のまるで合わないやり取りなど興味深く一気に読めた。『落花の会』だけでも一作品できそう。小野川のあつかましさ、他人との距離の異常な近さにいらつきを通り越して笑えた。触れてはいけないところを本能的に嗅ぎつけちゃうのはある意味天才。でも一緒に仕事はしたくないかも(笑)終盤は、一部、意外な展開だったし、小粒ではあるがとあるアイテムの使い方が効いてたりして総じて面白い作品だった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/21
★★ 主要人物3人、それぞれがどうしてそういう行動に出るのか、その必然性が、最後まで私には理解できなくて、期待外れ。迫真せまる小説、映画を作るためとしても、彼らが求めたもの、得たものも伝わってくるものを感じられなかった。「犯人に告ぐ」「クローズド・ノート」はけっこう好きだったので、ちょっと残念。
じっとりと湿ったイヤ〜な空気がいつまでもまとわり付いてくるような小説。途中からは何によって動いているのか分からなくなる。自分の意志で動いているのか、それとも誘導されているのか…。単純にただ知りたいと願う気持ちが、時として狂気になりえるのだと感じた。★★★






