うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
じっとりと湿ったイヤ〜な空気がいつまでもまとわり付いてくるような小説。途中からは何によって動いているのか分からなくなる。自分の意志で動いているのか、それとも誘導されているのか…。単純にただ知りたいと願う気持ちが、時として狂気になりえるのだと感じた。★★★

犯罪小説家
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/19
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ナイスした読書家さんと感想
世の中には、仕事に疲れ、恋に破れ、将来を悲観し、多額の借金を抱え倒産、あるいは介護に疲れ、等々ありとあらゆる理由で一度は死にたいと考えた人は少なく無いかも知れない。一人では死ぬ勇気はないが誰かとなら死ねる。今まで一度も出会った事もない人達が声を掛け合うネット心中・本中では落花と言っている。ある意味ネット社会の怖さを描いている。しかし、この本を読むと不思議な事に、ネット心中を理解出来るような錯覚がおきるのが尚怖い。考えさせられる。最後に一気に題目の犯罪小説家と言う意味がショッキングに現れてくる。あぁ~怖い!
大好きな雫井さんでしたが、いつもとは違う感触でした。スピード感はあるものの、なんか腑に落ちない結末。小野川のウザイ感が強い。好きになれるキャラが居なかった。 内容(「BOOK」データベースより) 新進作家、待居涼司の出世作『凍て鶴』に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は『凍て鶴』に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト〔落花の会〕を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残
小野川のずんずん言いつのってくる口調も、今泉の「私は、こんなに調べているんだから教えてくれていいでしょ!」みたいにズケズケ聞いてくる体質も、読んでいてものすっごく拒否ってしまって、読みながらイライラ。それが作者の意図したキャラだと思うので見事にハマったとも言うのかもしれないが、いっそ読むのをやめようかと思ったくらいだから、これを成功というのかな・・?表現者のこだわりにはどうしても共感できなくて謎を解き明かしたいという気持ちにのめり込めない。きっとこのこだわりが理解できた人の半分も楽しめなかっただろうなぁ。
takayo@灯せ松明の火
私も「凍て鶴」の映画は見てみたいと思うのだけど・・こんなにも表現者は、貪欲にかつ我がままにこだわりを追求していくのかと・・言葉は悪いですが、「あ~ウザったい」と思いつつ読んだのです(>_<)
ナイス!
-
10/30 09:47
私も「凍て鶴」の映画は見てみたいと思うのだけど・・こんなにも表現者は、貪欲にかつ我がままにこだわりを追求していくのかと・・言葉は悪いですが、「あ~ウザったい」と思いつつ読んだのです(>_<)
ナイス!
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10/30 09:47
普通、小説を読むときは登場人物の誰かに感情移入していることが多い。けれど、誰の立場にも感情移入することはできなかった。無理矢理明るくしている万年躁状態の脚本家が不気味というよりは不愉快。ただ、その不愉快さにも「この先どうなるのか」という興味は負けることはなく急展開のラストまで一気読みできた。原作にないシーンを映画にくっつけちゃうことは現実にもよくあることで、その背景にはもしかしたらこんな沢山の謎や葛藤があるのでは・・などと下世話にも勘ぐってしまう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/17
最後まで飽きさせない展開にグイグイ引っ張られました。ミステリーなので迂闊なことは言えませんが、後味悪いです。それと他の方も言われているとおり、オノミツ気持ち悪かったです。
途中ひっぱりすぎなところもありましたが、まあまあよかった。とりあえず狂気の犯罪としか思えないし、読み終わった後のなんかもやもやが残る作品でした。ラストはそれなりに予測できたけど、ドラマみたいだった。
躁状態の小野川の不快感、調査が暴走していく今里の気味悪さ、そんな二人に囲まれて、ズルズル付き合う待居、と、キャラにも、扱ってる事象(自殺とか、自殺系サイトとか)にも共感できないのに、ぐいぐい読み進めさせる不思議な吸引力があった。ラストの急展開のドキドキは、さすが。あそこに落とすために、ずーと低いテンションを保ち続けていたのか、と思ったくらい。
ラスト間際まで、誰が犯人なのかわからずドキドキでした。小野川の狂気を含んだ性格に惑わされました。
ミステリー系の文学賞を受賞した待居涼司の出世作『凍て鶴』の映画化と監督を務める奇才・小野川充がイメージを重ねる閉鎖された自殺サイト『落花の会』の主宰・木ノ瀬蓮美の自殺の謎を追って物語は進んで行く。作者の力技で二つの極の間を振り回されているようで、読んでいてちょっと疲れました。着地点もえっそうくるの?って感じ。この結末でなければ印象も違ったかも。(最後の章は暗示的ではあるけど。)最後の最後で物語から置き去りにされた今泉さんが可哀そう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 10/22
これといった伏線や予想外のどんでん返しがあるタイプの作品ではないけど、自殺願望がある人の死生観や、待居と小野川のまるで合わないやり取りなど興味深く一気に読めた。『落花の会』だけでも一作品できそう。小野川のあつかましさ、他人との距離の異常な近さにいらつきを通り越して笑えた。触れてはいけないところを本能的に嗅ぎつけちゃうのはある意味天才。でも一緒に仕事はしたくないかも(笑)終盤は、一部、意外な展開だったし、小粒ではあるがとあるアイテムの使い方が効いてたりして総じて面白い作品だった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/21
怖かった…。あっちへこっちへと惑わされ、どちらを向いても疑わしく、言いようのない恐怖が募った。そんな不安から逃れたくて、途中で何度も、間のページを飛ばしてでも真相を先読みして安心したい衝動に駆られた。小説家が小説家を描いていること自体に面白みを感じるし、脚本家の仕事も垣間見えるのも良い。オノミツが上手いこと『凍て鶴』をアレンジするところなんて、ほんとうに面白い。中盤からは憑かれたように読みふけった。結末が結末なだけに、読了後は不思議な感覚にとらわれる。想像力の限界、というものについても考えさせられる。
非常に好きな作品だった。冒頭で解決すべき事件が提示されるわけでもなく、淡々と進んでいくストーリーの裏に、何となく流れる不穏な空気。いつまで経っても微妙に見えない物語の着地点。こういうスロースターター的なサスペンスは、ハマると大好物。主要人物がみんな病んでいて、その行動が当たり前のように記述されてるからこっちまでおかしくなりそうな雰囲気が良かった。小野川の「この感覚、映画にしてえ」という台詞と、メタ的・再帰的なラストが強く印象に残った。あと『犯人に告ぐ』読んだ時も思ったけど、ウザい人を描くのがうまいなあ(笑
素材は面白いのだけれどなぁ・・・「犯人に告ぐ」が私のツボにピッタリ過ぎて、期待過多だったのかもしれません。キモチワルイ話でした。
確かに中盤、ちょっと引っ張り過ぎかも・・・。
イヤな雰囲気とか創作するものの狂気とかを描きだすのはやはり上手いし、途中ちょっとって感じでしたが、ラストでの盛り上げはなかなか面白い物もありました。が、ともかくイヤな感じの作品を読みたい方向けで、読み手を選ぶ作品ではあると思います
こんな小説、初めて。落とし所が、そこですか。雫井氏は、実際に『犯人に告ぐ』で映画化を経験済。作者自分のことを書いているようで、小説というよりは本当にあったことなの?と思わせる。しかし、そこに自殺ネット、集団自殺の問題が、からんでくる。ここで、くじけそうになる。まあ、それも、「こういう気持ちを表現したい」ということに、つながっていくのね。これを書いた後の雫井さんに「待居のモデルはいるのですか?」と、聞きたいけど、怖くて聞けない。




























