しろ
☆9 一つの事件を六者六様の論理によって,それぞれ独創的な解決がなされていたが,その一つ一つに納得させられてしまう。キャラがいいので自説への自信からくるプライドの削り合いがまた面白い。こういう形式好きです!

毒入りチョコレート事件 (創元推理文庫 123-1)
ナイス! ★★★★★ -
コメント(0)
- 06/17
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
★★★☆6人から7つの推理が出てくるのは素直に楽しめますね。登場人物の少ないのですっきりしているのもいい。1929年の作だから、古典の分類だね。でも、現代でも十二分に楽しめる作品だね。推理マニアなら4番目のシェリンガムの説が想像できるでしょうね。ただ、この流れだと大抵最後の6番目が正解だよね(笑)で、最後のチタウィックの説が解答でいいのかな?
毒入りチョコレート殺人事件について、「犯罪研究会」のメンバー6名がそれぞれ独自の推論を構築し、披露しあう。この推理合戦がなかなかおもしろい。そして実にマゾ向きな小説だ。でもわたしはこの作品の形式を踏襲したドM向き作品、貫井徳郎著『プリズム』を先に読んでいたので、平常心で臨めた。原題"The Poisoned Chocolates Case"
推理小説のある意味原型で更に反骨精神もある作品。渡されたチョコレートを別の人にあげてその人の奥さんが亡くなる。単純にこれだけの事件なのですが、それを数人が推理しまくるのです。推理してはひっくり返される。ひっくり返されてはまた別の推理が出る。この繰り返しで推理合戦が展開されていきます。説得力が一人一人あるので私なんか毎回これか!と思いつつ読んでいました。誰がどういうことを言ったか、誰が推理の何に注目したか、誰が秘密の情報の何を知っているか。それぞれが違っているのが最後の方の一覧表でわかって興味深かったです。







