かい
引力がある作品。キジマのカリスマ性に痺れた。歪んだ穴がぽっかりとそこら中にあいているイメージ。戦争についての記述や独白には、頭の中がシンとなるようなリアルさがあった。

トーキョー・プリズン
ナイス! ★★★★★★★★ -
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- 06/13
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ナイスした読書家さんと感想
なかなか読み進められず、後半になってやっと一気読み。ジョーカーゲームのような展開の早さはなく、何度も眠りを誘われました。ラストは切ない。この時代を生きた人でしか知らないだろう苦しさが伺えました。
★★★★☆戦犯になった日本人の心の闇をえぐっている。オウムのトリックには???というところがあったが、意外な真犯人にさすが!である。これにも日系兵が描かれている。
ミステリとしての面白さ以上に、戦争の罪を考えさせられる。誰が戦争をはじめて、誰が責任をとるべきなのか。戦争に負けたものが全て悪とされるのが正しいのか。マッカーサーにファンレターを送る日本人の心が怖い。黒い蝶の出てくる悪夢のようなくだりは何度も読み返した。キョウコが逃げずに立ち向かうと決めた時、その強さに胸をうたれる。まだ近い過去に人間をこれほど狂気に駆り立てる戦争があって、その夥しい数の犠牲の上に今の日本があることを再認識した。
戦争が残した人への傷跡や状況によって変わる大衆心理、戦争の責任は誰にあったのかという問題を深く、抉り出した作品で戦争や人間の狂気について深く、考えさせられました。また、文化の違いを知らないことによる行為の受け取り方の違いもこの本では問題にしています。この本を読んでいる間、「野火」や「鬼一口」、「警官の血」など戦争中の兵士が体験した出来事を描いた作品を連想しました。多分、多くの人が回避しているであろう誰もが戦争の被害者にも加害者にもなるという考えををこの本で突きつけられ、身をつまされています。










