isoemon
新撰組は「壬生義士伝」を通じてしか知らず、新撰組を真正面からとらえた本を読むのは初めてだ。京都の地理が分かるので、京都に入ってからの話の方が面白かった。誰が時代に先んじていたかというのは、後の時代が決めることで、それゆえに龍馬などは人気があるのだろう。しかし、土方のように自分の本能や信念に忠実に生き、決してぶれなかった生涯も、時代に縛られない価値を持ち、多くの人をひきつけるのだろう。作者の土方への愛が強いあまり、他の人物が小者に描かれているのではと思う所も少しあったが、作者の筆力にぐいぐい引っぱられた。

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★ -
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- 06/12
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ナイスした読書家さんと感想
上巻以上にはまるのが下巻。節義を貫き通した男たちの清々しい生き方に、新選組ファンならずとも胸を打たれるだろう。実際以上に美化されている部分も多々あるだろうが、拘泥したくない。幕末に生きた土方歳三だが、もし戦国の世に生を受けていたら、と想像してしまう。
土方の死で物語は終わるが、読了後になんともいえない爽快感と、寂寥感が残った。喧嘩師として生涯を全うした土方。自分の主義主張を通し続けるのはそう簡単なことではない。だがこの男は見事にそれをやってのけた。これだけ人物を魅力的に書き上げた筆者に脱帽。初めて読んだ幕末ものがこの作品で本当によかったと思う。幕末という時代にますます興味を持つことができた。「幕末はこう展開した」という通説を知りたくなったのと、薩長、朝廷、幕府と、違う視点から書かれた小説を読みたくなった。
あぁ、読み終わってしまった・・・。「降伏」という言葉は、歳三の頭にはこれっぽっちも思い浮かばなかったのだなぁ。圧倒的不利な戦に、捨て身で飛び込んでいく強さ。自らの命ではなく、武士としての誇りを守ろうと死地に赴く姿には胸が熱くなりました。近藤局長の最期だとか、病床の沖田さんが人知れず儚く散ってゆく様子だとか、涙なしには読めません。・・・が、きっとこれからも何度も繰り返し読むであろう大好きな作品になりました!最高に格好良い漢たちを堪能したい方は是非。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 10/28
父の蔵書から拝借、しかし父は未読。ガーン。生涯を全うするってこういう事なんだって思いました。沖田さんの言葉を借りれば「持って生まれた自分の性分で精一杯生きる」という事でしょうね。なんかまだぼーっとしてます、余韻で。喧嘩師、漢。幽霊さんたちが出て来た時涙しそうになりました。市村鉄之助が実在してたのに驚きです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/23
鞘の無い抜き身の刀のような生き様。この男には「獰猛な野生」という表現すら洗練された言葉のように響く。土人としか形容できない程の田舎者の粗暴さと、天性の勘だけで組織や人心を掌握する器用さを併せ持ち、安寧を貪りすっかり腑抜けとなった旗本八万騎と対比するように土方のその獰猛さが浮かび上がるが、逆に言えばそれが土方の限界だったのかもしれない。結局その獰猛さ故に組織も、自らの身も滅ぼしたようにも思える。土方の気性が嘗ての武士と同質のものだったか、と問われれば答えは否、だろう。だが、これこそ本物の漢の生き様だと思う
生まれも育ちも悪く、勉強も出来ず、血の気の多い者はどんな末路を辿るかがわかる、素晴らしい反面教師物語である。結局、明治や大正、昭和初期に出世した人物は、学問のすすめではないが、勉強した者ばかりだ。
○う~ん。(上)の方が面白かったかな。歴史に対する総合的な知識や歴史背景が無知なため、残念ながら、主人公が武士の冒険小説のようになってしまった。日本史を勉強してから再読したい。とりあえず、昨今の草食系男子といわれる人々に、本物の男として土方歳三を紹介してみたい。『政治家がもつ必要条件は、哲学を持っていること、世界史的な動向のなかで物事を判断できる感覚、この二つである。』















