いくっち
落語ミステリ。面白いのは探偵役が噺家ではなく、落語業界誌の編集長で、主人公(語り手)は落語を全くわからずに配属された女性社員ということ。落語の内側で起こる謎を解いた形で、知らないで読めば落語を知りたくなるし、知って読めばこの本を数倍楽しめる。表題作の「三人目の幽霊」のサゲが面白く、一気に引きこまれた。「崩壊する喫茶店」はミステリとしては完璧ですが、主人公・間宮緑の身近な話で落語とは関係なし。落語に密接に関係したものから殺人事件絡みまで、事件の種類が豊富で飽きずに最後まで読めました。

三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ)
ナイス! ★★ -
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- 09/05
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ナイスした読書家さんと感想
落語専門誌の担当になった新米編集者・緑がマイペースな編集長・牧の人並み外れた洞察力に振り回されながら事件を解決していく。『三人目の幽霊』『不機嫌なソムリエ』『三鶯荘奇談』『崩壊する喫茶店』『患う時計』の短編5編。敵対する二つの一門、名跡の跡目争いなどを題材にしつつ、高座のシーンでは落語の有名どころを知ることもできるのも興味深い。『三鶯荘奇談』は他の4編と違い、主人公の緑自身に危険が迫るので、読んでいて一番緊張感があった。
落語を絡めたミステリは、円紫師匠シリーズと梅寿師匠シリーズを読み、気に入っています。この作品も、特に5編の中では「患う時計」が好きでした。




