家庭内の悲劇を描く作者の本作も、最後は後味の悪い、重く苦しい結末を迎えた。物語は複雑だ。登場人物の成り代わり、偽名行為の連続で、登場人物の色合いががらりと変わっていき、その二転三転する流れに頭が追いつかず、考え込むことしばしばだった。登場人物が多過ぎ、悪趣味なまでにプロットをこねくり回しているのも確かである。ともあれ、不可解だった逃走者の行動が、最後論理的に明かされる手並みは見事の一言。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/23



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