ロボットのケンイチ視点で小説を書いている人物が、どんどん身体置換されて、どんどんロボットに近づいていくという流れ。フランシーヌのたどった道に類似している。ケンイチ視点で書かれた小説と同じことをケンイチが考えているとは言えないが、考えていないとも言えない。ロボット論、他者の心の推定、小説という手技など多数の理論とテクニックが入れ子になって、読者の思考を翻弄する。アシモフの流れをくむロボット推理小説として読むことも可能だけれど、ついつい深読みしてしまう。



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