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三崎さんの世界観が全編に渡って溢れる珠玉の一冊。七階、建築、図書館、蔵。日常にあるものをちょっと角度を変えて夢想してみれば、もの凄く豊かな物語が広がっていく。“廃墟建築士”の真摯な生き方に心を打たれる。

廃墟建築士
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/22
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ナイスした読書家さんと感想
虚無の中にある、一際輝く心たち。ある人には七階が必要、ある人にとっては廃墟がいとおしく、ある人は何もない蔵を守り続ける。ふわふわ、三崎さんの世界は何処にも着地せず浮いているよう。三崎さんにしか無いその浮遊感が好き。人から見たら何でもない、自身にしかわからない大事な何かを、必死に守る。その姿はとても強い。"図書館"は、バスジャックのハヤカワさんですね。決して寄り添えぬ存在に惹かれ生きることは、虹を追い求めるのにも似て滑稽で、時に惨めだ。彼女の行き場のない傷みが胸に刺さる。また他の作品でも彼女に会いたい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/11
三崎ワールドと呼ばれるらしい、日常と非日常、現実と非現実が交錯する世界を描いたこれまでの作品。今回も、7階闘争、廃墟建築士、図書館、蔵守の四篇からなる三崎らしい本がでた。特に今回は、無機質な建物そのものに、何らしかの意味や感情を埋め込み、それに関係する人や社会の関係を暴こうとしているように感じる。そうした意味ではシュールだし、純文学的?なのだが、僕にとってはもう少しエンタテイメント性が欲しいところでもある。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 03/01
現実とは違う世界の話なのに、そこに登場する人たちの感情の動きはすごくリアルに感じられる。政治システムがちょっと違うだけのこの世界だって、もしかしたら今の現実と地続きなのかもしれない。そろそろ三崎ワールドもお腹いっぱいかな?と思いながら手に取ったけれど、どんどん引き込まれて一気に読んでしまった。主人公たちが皆職人気質なのも素敵で憧れてしまう。本が飛び交う図書館、見てみたい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 03/03
三崎さんの中で一番好きな作品(*^_^*) 大好きな建築のモチーフが現実にいながらにして異世界情緒たっぷりに描き出してくれて、私には波長が合って非常に心地よい1冊です。トレーシングペーパーを重ねた表紙と装丁もステキ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/03
シュール。。。七階闘争で思いっきり惹きこまれてしまった。平凡なのに、あり得ない世界。当事者と傍観者の違いが怖い。だって、7階撤去、ですよ??なんかすごい。廃墟建築士もよかった。実用的でないものが美しい、って実に芸術的だと思う。すごくリアル。野性的な図書館は、思っていたのと違う展開で(どれもそうだけれど)驚愕。本を統べるもの、なんて幻想的で夢があって素敵だけど、ちょっと男性的。【図】
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/03
建築が心をもつという仮想世界での人の対峙を、硬質な文章でまとめ上げた4短編。ちらほら見え隠れする管理行政の影もこの著者らしい。個人的には「図書館」がよかった(装丁もいいけど)。異空間へと誘ってくれる独特な味わいが素敵。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/29
「バスジャック」に続いてこちらも面白くて一気読み。『七階闘争』は自分がビルの七階で仕事をしているので、なんだか不思議な気分で読みました。やっぱり不条理で唐突な設定なのに、不思議と違和感なく入り込めてしまう。『図書館』がすごく好き。ちょっと映像で見てみたい気もする作品でした。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/09
三崎亜紀さんの本は3冊目。「廃墟建築士」は現実に近いけどずれた不可思議三崎ワールド短編集。3冊読み終えてなるほど三崎亜紀さんはこのスタイルなのだと確認。7階を守る理想に駆られる人々、廃墟建築に人生を賭ける人、図書館の野生、生命が宿る蔵ととれを守る蔵守。おいおい、と思いつつもいつも世界と物語りに引きずり込まれてしまう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/17
初めての作家さん。…ひゃあ!これ、とんでもなく面白い!!シュールな設定、クールな文章…なのに、じわじわと独特の世界に引き込まれていきます。4作どれも面白かったけど、白眉なのはやはり「図書館」でしょう!「かつて「彼ら」は、図書館という名前ではなく、「本を統べる者」と呼ばれていた。多数の本を引き連れて世界の空を回遊し、「統べる者」同士が、引き連れる本の多寡で覇を競いあったのは、もはや伝説にしか残っていない、はるか昔の話だ。」この一文に、グッとこない「本読み」はいないでしょう!!もっと読みたい作家さんです☆
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/13
ありえないことなどありえない、そんな日常世界の話。この三崎さんの持つ雰囲気、私は好きである。特に“図書館”がお気に入り。調教された本たちが夜間図書館で飛び回る様子がおかしく、ちょっと怖い。4編の収録作品の全てがきちんとしているので、登場人物の思いを姿勢を正して受け取らねばならぬような気がした。少々疲れたので、ひとつくらい、「ありえなーいっ!」のひと言感想で済んでしまうような軽ーいノリの作品が混じっていてもよかったかな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/23
不思議な世界観。ちょっと現実離れしていて、設定が独特です。一番印象に残っているのは「図書館」。私にとってなじみのある場所なだけにどんなふうに描かれるのか興味があったんです。図書館を調教するときのイメージ、種類の違いからくる本の性格の表現、きれいだと思いました。夜の図書館、本の回遊、どちらも体験してみたいですね。たまにはこういう世界観を味わってみるのもいいのかな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/15
虚数iが建築物の姿を有したらこうなるのだろうか。かつて地面の上に存在した七階、時の移ろいを描きとる廃墟、荒ぶる野性を秘めた図書館、蔵の中に眠る守るべき存在。目には見えずとも理論上は存在する虚数解の如き理路整然とした幻視。人の生みだした建築物という無機物から予め与えられていた用途を削ぎ落とした時、其処には新たな生命が宿り虚実皮膜の世界を漂う。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/26
はじめは、あり得ない設定について行けなかったが、現実の世の中を斜めから見ていることに気づいた。全てに共通するテーマは矛盾であると思う。蔵守は特にややこしく、言葉使いで主体を書き分けているのがなかなかわからなかった。かなり奥深く感じることも出来るので、いつか国語の教科書に載りそうな作品。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/27
手元に置いておきたい本。装丁、手が込んでいる。裏表紙、承認、関川印。夜中の図書館に行ってみたい。
常識がズレた世界にポンと放り込まれて、???とか思いながらいつの間にか納得させられていたりする。「七階闘争」の主人公の気持ちそのままな感じで。夜の図書館、廃墟、蔵・・・どれも秘密がありそうでゾクゾクする場所ですね。「蔵守」の、謎が謎のまま色濃く残って余韻を残した感じがいい
建築をテーマに堂々たる嘘を盛り込んだ短編集。「七階闘争」では作中の社会の在り様が、現実とリンクしすぎていて背筋が寒くなりました。






















