Mie
米原万里さんの唯一の小説。最後までワクワクのし通し、ここまで心を揺さぶられた小説は初めて。米原さん自身の経験をベースに書かれたはず。まるで大河ドラマ。時間と場所を縦横無尽に行き来するストーリー展開と卓越した表現力、それぞれの人物像の描き方もすばらしい。ガリーナの手記は藤原ていさんが終戦時に朝鮮からの引き上げの状況を書いた「流れる星は生きている」のよう。これ以上新作がでない状況となっては、これが最初で最後の小説、そして最高の一冊。癌での早世が残念でなりません。もっともっと小説を書いて欲しかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/15



ナイスした読書家さんと感想

【後日追記】米原さんが通学したチェコのプラハにあったソ連学校と、実在したオリガ・モリソヴナ先生を中心としたフィクションではあるが、極めて精緻に調査を行っていてノンフィクション以上にソ連の3時代(スターリン恐怖政治、第二次大戦、共産党独裁から崩壊後の現代)の様子がわかる。その時の同級生であったカーチャと「オリガ・モリソヴナ先生」の過去の謎を解き明かしていく。これは極めて上質なミステリである。タイトルはオリガ先生がいつも生徒を叱るときの反語からつけられている。もう米原さんの著作は読めないと思うと本当に悲しい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/11

主人公が当時過ごしたチェコの学生時代にいた強烈なキャラクターの先生の足跡をたどる中で、スターリン時代の恐怖政治の実態も浮き上がってくる構成。強烈な先生の半生に関する謎が解かれて行く過程では、本当にこれ小説?という印象でとてもリアルな感じです。悲惨な時代です。。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/24

圧巻。地に足がつきつつも心が飛翔するような感覚をもたらしてくれる本。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/02

読み始めると先が気になって気になってたまらない。実在する人物を基にしたフィクションだが、著者が小学生時代に出会った舞踏を教えたオリガ先生から、ここまで壮大で深い話を生み出したのは、著者の力量と今は無き大国ソ連の光と影のなせる業だろう。エレオノーラ、ミハイロフスキーが切ない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/14


オリガ・モリソヴナの反語法

米原万里さんの唯一の小説。最後までワクワクのし通し、ここまで心を揺さぶられた小説は初めて。米原さん自身の経験をベースに書かれたはず。まるで大河ドラマ。時間と場所を縦横無尽に行き来するストーリー展開と卓越した表現力、それぞれの人物像の描き方もすばらしい。ガリーナの手記は藤原ていさんが終戦時に朝鮮からの引き上げの状況を書いた「流れる星は生きている」のよう。これ以上新作がでない状況となっては、これが最初で最後の小説、そして最高の一冊。癌での早世が残念でなりません。もっともっと小説を書いて欲しかった。
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