ガラクタリズム
まさかこれが唯一の小説だなんて!凄く完成度が高い小説だった。500ページ近くにわたる謎解きは失速することなく、常に鰻登りのドキドキを与えてくれた。それに、人物の描写が上手なおかげで、馴染みがないロシア語の名前もすんなり頭に入ってきたので読みやすかった。この時代の知識が無かったのが悔やまれる一冊。もっと歴史を勉強しなくては……。

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)
ナイス! ★★★★★★ -
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- 05/13
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ナイスした読書家さんと感想
【後日追記】米原さんが通学したチェコのプラハにあったソ連学校と、実在したオリガ・モリソヴナ先生を中心としたフィクションではあるが、極めて精緻に調査を行っていてノンフィクション以上にソ連の3時代(スターリン恐怖政治、第二次大戦、共産党独裁から崩壊後の現代)の様子がわかる。その時の同級生であったカーチャと「オリガ・モリソヴナ先生」の過去の謎を解き明かしていく。これは極めて上質なミステリである。タイトルはオリガ先生がいつも生徒を叱るときの反語からつけられている。もう米原さんの著作は読めないと思うと本当に悲しい。
主人公が当時過ごしたチェコの学生時代にいた強烈なキャラクターの先生の足跡をたどる中で、スターリン時代の恐怖政治の実態も浮き上がってくる構成。強烈な先生の半生に関する謎が解かれて行く過程では、本当にこれ小説?という印象でとてもリアルな感じです。悲惨な時代です。。
読み始めると先が気になって気になってたまらない。実在する人物を基にしたフィクションだが、著者が小学生時代に出会った舞踏を教えたオリガ先生から、ここまで壮大で深い話を生み出したのは、著者の力量と今は無き大国ソ連の光と影のなせる業だろう。エレオノーラ、ミハイロフスキーが切ない。








