haru@灯れ松明の火
「人間というのは、善いことをしながら、悪事をなし、悪いことをしながら、善事をなす、不思議な生き物だ」『剣客商売』『鬼平犯科帳』によく出てくる一文で池波正太郎自身の人生から生まれてきたものだと思う。職、食、住、金、親、女、性、生、死、などなど男が生きていく上で起こるさまざまなことについて「粋」な生き方を教えてくれる。よく池波小説にある文言「女とは不思議な生き方をするものよのう」自分もしみじみと思う。女性も本書を読むといいかも。男の気持ちや理想の相手?がわかるかもしれない。

男の作法 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 05/06
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ナイスした読書家さんと感想
池波正太郎さんのエッセイは面白い。『食卓の情景』とか『散歩のとき何かを食べたくなって』とか。食べ物に拘るところなんか、もう最高です。何が贅沢で、何が無駄なことか。(お金の大小ではない)このエッセイも今となっては古い(30年前の出版だし)ことも多いけど、基本的に男子たるもの、かくあるべし。かな?私も結構いい歳になってしまったけど、こういう確固たる信念を持った大人に成れてないなあ。何十年かぶりに再読したけどやっぱり面白い。
人間はぽんと生まれるもんぢゃない。子は親、親は祖から生まれるのだ。池波さんはいろんな人に出會ひ、実際に聞いたり、をしヘて貰った上で池波さんの価値観や人間性が出來た。どちらかと言へば物に人間が合はせて行かなければならないと云ふ考へを持っていらっしゃるが、おほくの人間の場合、既にあった型と云ふものが人間を人間足らしめてくれるものだから、すなほに型にはまった方が懸命だ。個性は其処から生まれる。相手を尊重し物を考へ、退屈な毎日を少しでもたのしまうとすればくいなく死寝る。
池波氏の考えと今現在のそれとを比較しながら読むと楽しい。もちろん、今の時代潮流には合わない考えもあるが、そのようなことを経験させてくれることだけでも、この本を読む価値はある。
自身初の池波作品。何かの雑誌で紹介されていたのがキッカケで今作に興味を持ち、図書館にて借りる。
読みながら終始感じたのは、粋の良さ、芯の通った格好良さ。
内容的には、(時の流れもあり)今とストレートに照らし合わせにくいものもあるが、それでも良いと感じれるのは、やはりそれが本物であるからなのだろう。
まだまだなかなか1人で寿司屋に入れるような男に自分はなれないけど、池波さんのような品性ある男でありたいものである。【図】
ブルータスで特集しているのをたまたま立ち読みし、「蕎麦屋?上等を一人前?おこうこ?何をこの男どもは熱く語っているんだ?」と興味を持ったのがきっかけで手にした本だけど、この歳で出会えてとてもよかったと思える本だった。池波さんの言ってることを理解してもらえそうな殿方に早速贈ってしまった。女の私でも思わず納得してしまった池波さんのこだわり。いやぁ、私も女としてまだまだだなと痛感させられました。時代錯誤はあるけれど、味があるいい本。
池波さんの本を数多く拝見させて頂いているが、著者は「死を意識して生活しろ」と強く語っておられる。「死」この世で一番確かなことであるのに現実味がない言葉だ。
感覚のズレに対する多少の反発は感じるものの、得るものは多かったなあ。鮨屋では「お酒一本に、ちょっとつまみをください」「そのあとで一人前ください」と控えめに言えば良い。そんな、大人の嗜みも教えてくれる指南書です。
筆者が自ら冒頭や文中で述べているように、確かにいくつかの考え方は古風だが、それ以上に確固たる自分(男気?)を持っていて格好いい◎男らしい人が好きなので、こんな感じの硬派男子にお会いしたいものです。
なんと!本の途中に赤のボールペンで波線がひいてありました。前の持ち主の方のしわざですね。100円なので文句はいえませんが、古本屋では気づきませんでした・・・。「てんぷら屋に行くときは腹をすかして行って、親の敵にでも会ったように揚げるそばからかぶりつくようにして食べなきゃ」(p80)。楽しい気分になれたので、私も読書ノートに転記しておきました。
男が男らしく、女が女らしくあれた時代だったんだなぁ、と時代小説を読むような羨望の眼差しで読んでしまった。池波先生自身が述べられている様に今の時代においては通用しないこともあるが、「生きる指針」を得ようとかそんな大仰に構えず、杓子定規のマナーでなく、「粋」を教わろうという姿勢で読むととても得した気分になる。














