schizophonic
元警察官の著者ならではと思わせる密室トリックは面白い。犯罪を扱う特殊な職業でありながら、一般企業とも変わらない、足の引っ張り合いや官僚主義なども派生する警察の実態を知る著者でなければ出てこない発想だろう(著者の言葉を読む限りモデルとなる事件はあるようだが)。だが、経験に裏打ちされた警察・捜査小説としてはこれでいいが、推理小説としてはもう一工夫欲しいところだ。これがミステリ作家ならば「そううまくいくものか」と取り上げるのに二の足を踏むか、もっとプロットを練ってくるだろう。

凶刀「村正」殺人事件 (カッパ・ノベルス)
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- 01/29
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