Mzo
土方の生き方がかくも熱く眩しく映るのは、自分の生き方に欠けるものが描かれている故か。

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/18
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ナイスした読書家さんと感想
まさに、燃えよ剣。下巻後半に近づくにつれ、土方歳三の最後を読まなければならないという悲しい気持ちを覚える。同時に、最後を見届けねばという気がしてくる。幕末ものに興味がなくとももっと早くに読めば良かった、と思う。傑作。
(2010年11月9日再読)歳三の最期はわかっていても、やっぱり寂しい。近藤勇、沖田総司ら初期のメンバーが去るが、新選組副長として最期を向かえる。なんともカッコよい。
近藤の処刑、沖田の病死、そして土方自身も函館戦争での戦死。最後まで剣に生きた者にふさわしい壮絶なシーン。「鬼の副長」「喧嘩師」など鬼神のような生き方の反面、へたくそな句を作ったり、お雪との恋愛があったりと魅力的な人間像が描かれ、敗者になろうとも節義を曲げぬ男の散り際が美しくも哀しい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/13
新撰組の他の隊士に思い入れが強いとちょっとつらい? でも、下巻も後半に入ると一気に土方さんに惹きつけられる。 上巻冒頭の「バラガキ」時代よりも、亡くなる直前のほうがキュートで魅力的でした。
最後に「新選組副長土方歳三」と名乗る場面で鳥肌立った。話が進むにつれ読むのが切なくなったけれど、読み終わった後は、真っ直ぐな生き方に感動した。かっこいい人だな。
再読。下巻は途中読むのがややツラい。新撰組に強い思い入れあるんでいろんな感情が渦巻いてしまう。それでも後半に行くにつれ話にのめり込み、ページをめくる手が止められなくなる。京にいた頃とそれ以降。異なる顔が見え隠れするけれど、どちらも土方歳三に他ならない。この人は知れば知る程に魅了される…すごい人が幕末にはいたものです。混沌とした世を全力で走り抜けていった彼ら。きっとこの先もずっと忘れることはないでしょう。大好きだー!
下巻になり、新撰組の勢いは沖田さんの病気や近藤さんの意気消沈っぷりと比例して落ちていく。そして私の読むスピードも遅くなるという不思議。堕ちるとこまで堕ちていく中で、全く弱みを見せず、最後まで臆すことなく堕ちていける土方さんの強さ。戦うこと=土方さんにとって生きる意味であり唯一の存在価値だと知りつつも、死に場所を求めてさまよう土方さんに、「あなたはなぜ戦うのか」「なぜ戦うことに絶望を感じないのか」と思う。彼にとって怖いのは死ぬことではなく誇りを失うことなんだなあ。あっぱれ!
京を出てからは、沖田は寝たきり、近藤と土方は考え方の違いで一心同体でいられなくなる、などどうにも活気がなくなってきて読むスピードも遅くなります。どんなに不利な条件でも怯まず、挑戦することを楽しむ「喧嘩師」として、土方は生ききったのだろう。それでも最後の最後に、近藤・沖田・井上・山崎の姿を見るあたり、仲間がいない哀しさを感じているのだろうかとも思える。「沖田に似ている」と言って、若い市村に見せた温情に胸が苦しくなった。弾さえも避けた「鬼の副長」土方の最後は、本人の満足のいく終わり方だったのだろうか。
「男は、自分が考えている美しさのために殉ずべきだ」――近藤との別れ際に言った、この言葉こそ土方の生き方を端的に語っていると思う。「剣」に生きる、とは土方のように、真の侍らしく生きることなのではないかな。新撰組を扱った作品を初めて読んだが、素晴らしかった。他の作品も読んでみたい。
目頭に涙溜まりっぱなし。(浅田新撰組は落涙)感動の種類は違うけど良かった。司馬さんの「関ヶ原」で豊臣恩顧の大名が全部徳川に流れてしまっては道理が立たない。石田三成のような最後まで秀吉に忠義を貫く人間がいなければけじめがつかない・・と黒田如水が言う場面を思い出す。この本の土方は幕府に忠義とかそんな心境とは違うかもしれないが、最後まで自分が身を置いた場所で全身全霊をかけて仕事をする姿は本当に美しいと思った。
土方歳三がこんなに凄味のある人物だったなんて知らなかった。近藤勇と土方歳三っていうのをセットでは覚えていて新選組隊長である近藤が人物なのかと思っていたが、蓋を開けてみれば土方歳三の七光りに思えて仕方がなかった。まぁ司馬さんが個人的に好かなかったからこういう書き方をしているのかもしれないけれど。竜馬がゆくには及ばないけど、すごく楽しく読ませてもらいました。
男性に一度は読んで貰いたいと思う!女の私でも土方歳三の生き方に惚れてしまう。戊辰戦争に関してはほとんど私自身無知だったので色々と調べながら読み、幕末、明治維新に興味を持たせてくれた。
読了後、ふと“誠”の意味を調べてみる。――まごころ。偽らざる心。この作品の誰かさんのようだと思いました。田舎の喧嘩師は、どこへ行っても、時が移ろえど喧嘩師で在って。その矜持を以て、最期まで先陣きって暴れまわる。飽くまで己に素直に、他人に振り回されず、他人に強いることもない。だだ、己の信じたものを突き進む。後悔や後ろを振り返ることなど一切せず、ただただ、前だけ見据えて。…こんな男の生きざまを観て、心躍らない訳がない!惚れない奴はいないでしょう!!
於莵丸@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
〉☆エンジェルよじ☆さん 初めまして〜♪ナイスありがとうございます☆ そうですね、副長のカッコよさに、果てなんてないですよね☆ 組織を率いる副長として、男として、むしろ一人の人間として、彼には心底痺れました(>_<)!!そしてピカイチのヒーロー像を産み出した司馬さん、心から尊敬します。
ナイス!
-
08/24 18:14
〉☆エンジェルよじ☆さん 初めまして〜♪ナイスありがとうございます☆ そうですね、副長のカッコよさに、果てなんてないですよね☆ 組織を率いる副長として、男として、むしろ一人の人間として、彼には心底痺れました(>_<)!!そしてピカイチのヒーロー像を産み出した司馬さん、心から尊敬します。
ナイス!
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08/24 18:14
「バラガキのトシ」は案外新鮮だった。土方はクールな冷血漢に書かれることが多いので。写真を撮るために顔を白く塗った近藤を土方がなじる場面で思わず吹き出した。多摩弁、あまり気にしたことないが、やはり特徴あるのだろうか。西洋文明を嫌う伊東一派がその際に引きこもっていたのもおかしい。司馬氏にしては娯楽要素多いなあ(笑)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/07
とことん喧嘩師を全うした男気を感じました。自分の領分を知り尽くしています。雪さんとの数日が切なかったです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/26
怒涛の下巻。イッキ読み。なんて不器用な人なんだろう。。時折見せる優しさが魅力的。正しいのかは分からないけれど、自分を貫いているところに感動。最後まで熱い!
土方の死で物語は終わるが、読了後になんともいえない爽快感と、寂寥感が残った。喧嘩師として生涯を全うした土方。自分の主義主張を通し続けるのはそう簡単なことではない。だがこの男は見事にそれをやってのけた。これだけ人物を魅力的に書き上げた筆者に脱帽。初めて読んだ幕末ものがこの作品で本当によかったと思う。幕末という時代にますます興味を持つことができた。「幕末はこう展開した」という通説を知りたくなったのと、薩長、朝廷、幕府と、違う視点から書かれた小説を読みたくなった。
土方さんの頭の中には「降伏」なんて考えはまるでない。負け戦とわかっていてなおも戦い続け、戦で死ぬことが自らの信念に従った潔い最期だった。「最期」のときを前に仲間を郷里へ帰すところに不器用な男の優しさを感じました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 06/21
土方さんの覚悟が半端なかった。格好良すぎです。自分の生き方を貫き通す姿は本当に素晴らしい。現代人にはない姿だと思います
ただただカッコいい。世の流れを無視して、無謀な部分もたくさんあったわけだが、それでも・・・!ひたすらに真っ直ぐ突っ走った人生。劇的すぎる歳三の最期には、こみ上げてくるものがあった。数ある司馬遼太郎の幕末の作品の中でも間違いなく最上位。 維新で生き残ったある人物が「新撰組は怖かった。中でも土方の鋭い眼には震え上がった」というようなことを語ったそうだ。実際に対峙した人たちから、直接話を聞いてみたいものだ。 いずれ必ず再読したい。
何度読み返しても、良い。まさに生き様が死に様であり、背中で語る男である。本物の勝負師であり、喧嘩屋である。この本をきっかけに新選組を好きになり、彼らは今でも私のヒーローとして心の中にいつも存在している。好きな隊士は数多いが、やはり試衛館メンバーは特別であり、全員大好きだ。この小説における彼らの描かれ方は実に魅力的。中でも、沖田君と土方さんのやりとりは、ごく自然でほのぼのとさせられる。目を閉じると、彼らが川辺りで仲良く野糞してる光景が浮かんでくる。
銃と汽船の時勢に抗い、武士道・刀に生きた男たちの物語。田舎臭くどこか愚鈍だがが、それ故に部下に愛さた近藤勇。ひょうきんで誰に対しても礼儀正しく、人斬りらしからぬ沖田総司。そして、周りの主義や政治的思想にとらわれず、変節を嫌い、己の節目を通し、人を斬る道具『刀』として生きた陰気な喧嘩師・土方歳三。それぞれの特性が相乗し、血生臭い物語に人間らしい良い味をだしている。浪士(志士)が蔓延る過激な時代、新撰組とは時代の変化が生んだ必然なのだろう。
あぁ、読み終わってしまった・・・。「降伏」という言葉は、歳三の頭にはこれっぽっちも思い浮かばなかったのだなぁ。圧倒的不利な戦に、捨て身で飛び込んでいく強さ。自らの命ではなく、武士としての誇りを守ろうと死地に赴く姿には胸が熱くなりました。近藤局長の最期だとか、病床の沖田さんが人知れず儚く散ってゆく様子だとか、涙なしには読めません。・・・が、きっとこれからも何度も繰り返し読むであろう大好きな作品になりました!最高に格好良い漢たちを堪能したい方は是非。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 10/28
大政奉還以降、時勢の急変に取り残される新撰組。時勢を読めず、未だ大名に憧れる近藤。死の病に伏す沖田。時勢に惑わず新撰組結成時の大義を守り通すことが唯一の節義であると鬼神の如く剣を振い続ける土方。彼等の情熱の産物たる新撰組の終焉が刻々と描かれる下巻は、痛快無比だった上巻から一変して儚さに溢れますが、近藤、沖田等盟友が鬼籍に入ろうとも、歴史に名を残せずとも、最後まで新撰組副長であることを貫いて斃れた、著者の描く土方像はひたすらに惨烈でした。また、必要以上には新撰組隊士に肩入れしない著者の視点も潔くて好きです。
○う~ん。(上)の方が面白かったかな。歴史に対する総合的な知識や歴史背景が無知なため、残念ながら、主人公が武士の冒険小説のようになってしまった。日本史を勉強してから再読したい。とりあえず、昨今の草食系男子といわれる人々に、本物の男として土方歳三を紹介してみたい。『政治家がもつ必要条件は、哲学を持っていること、世界史的な動向のなかで物事を判断できる感覚、この二つである。』
新撰組は「壬生義士伝」を通じてしか知らず、新撰組を真正面からとらえた本を読むのは初めてだ。京都の地理が分かるので、京都に入ってからの話の方が面白かった。誰が時代に先んじていたかというのは、後の時代が決めることで、それゆえに龍馬などは人気があるのだろう。しかし、土方のように自分の本能や信念に忠実に生き、決してぶれなかった生涯も、時代に縛られない価値を持ち、多くの人をひきつけるのだろう。作者の土方への愛が強いあまり、他の人物が小者に描かれているのではと思う所も少しあったが、作者の筆力にぐいぐい引っぱられた。







































