とも
最初のエロ場面で駄目か・・と思いつつ、そして駄目男小説も苦手なので駄目か・・と更に思いつつ読み進め・・・。ところが途中から加速するように良くなってきました。そして冒頭の意味もまた後半できいてきて。ただのアル中駄目男物語として読むとそれだけなんだけど、愛せるんです胸に受け止めたくなるのです、ここに出てくる普通のどちらかといえば愚かな人を。暗中模索で光の見えてくるその見え方が美しくそして何より愛があると思いました。これって形の変わった『海の仙人』だと思いました。

ばかもの
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 04/13
Tweet
share
ナイスした読書家さんと感想
どこにでもいそうなダメ男の物語。男は弱い動物なので、年上の女に甘えたいのかなぁ……などと読みながら考えた。言葉遣いも態度も乱暴だった額子が丸くなったのは歳のせいなのか身体のせいなのか。大人になってからも成長するのが人間なのだ、とも考えさせられた。
作者なりの人間賛歌。人生の応援歌のような作品だった。この小説の主人公のように酒に溺れ周りを苦しませる相当なダメ男でも、それでも、再生するチャンスは与えられる。冷たいようでいてなんだか優しい。いろんな苦労をしてきたであろう絲山さんの人間的な深さが書かせた良作だと思った。
本当にばかものの話。救いようがないと思うし、アル中に落ちていく主人公が友人や恋人の話を聞けなくなってしまって只管酒に溺れる件、最悪だと思った。暴力も最悪だ。「治療して治りました、また遊ぼう」なんて言われたって、虫が良すぎ。それでもラストには純愛に見えてしまうのは、私が絲山作品を好きだから。【図】
まだまだ自分に早かった。人生経験積んでから出直してこいと言われたようです。いろんな人生と愛情が経験した人しか分からないものがあるんだろうな。
数点読んだ絲山作品の中でも、これは好きな方だ。上位。冒頭の男女関係が凄まじかったのが、功を奏しているのではないだろうか。ラスト、木登りしたふたりにはどんな景色が広がっていたのだろうか。お似合いだよ、ふたり。
一気読み。想像してない方向に話が転がっていきそしてきちんと着地するのがすごい。アルコール依存の様子がきちんと言語化されていてすごい。病院実習思い出した(笑)平易なことばで疾走感を保ちつつ最後まで読ませる。しかもばかだけど愛おしい話だなんて。
「だって、友達だけだよ。一緒にいられなくても信じてあげられるのって」(p157)ばかでも、弱くても、心底人というものを嫌いになることなんてきっと、できやしない。
物語の前半、ヒデが転落していくさまがありありと描かれていた。退院後、親友から突き付けられた言葉が生々しく現実を知らしてくれた。
読み終えると、タイトルがぎゅっと抱きしめたくなるほど愛おしく感じられるストレートな恋愛小説。だけど、壮絶で凄味がありすぎ!そこがまたリアルな感触で迫ってきていいんだけど。救われ、寄りそう2人。絲山作品に登場するヘタレ男は、やっぱりいいなあ。しみじみ。















