brink
短篇連作。最初の話はネタがグロくてどうしようかと思ったのですが、後にいくほど楽しめました。ファンタジーなアイテムや存在と、起こる事件との絡ませ方が巧い。美女人面瘡と夫婦になってしまったエセ方士青年の話がお気に入りです。短篇一話だけなんてもったいない夫婦漫才キャラ。楽しく読みましたが、全編通した傍観者である少年とその師匠のすっぽん妖怪が、あまり話にかかわってこないのが、ちょっともったいなかったかなあと思います。

琥珀枕 (光文社文庫)
ナイス! ★★★ -
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- 08/29
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ナイスした読書家さんと感想
中国では妖怪や幽霊、仙人たちの怪奇な物語を志怪小説というのだそうだ。この琥珀枕(こはくちん)は、その中国の小説の翻訳ではなく、志怪小説のエッセンスによって森福独自の感性により築き上げた短編集である。それも単なる怪奇や怪異だけではなく、物語の終わりには「どんでん返し」も兼ね備えたミステリーでもある。その点で、おどろおどろしい、またグロテスクになり易い話も、後味の悪さを感じないで済む。昔の中国の物語というとちょっと苦手な僕にとっても、すんなりと読むことができたのもこうした理由だからなのだろう。




