いくっち
著者自身のエッセイでありながらとても文学的。自然体でとても人間らしい生き方をしていると感じる。

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)
ナイス! ★★★★★★★★★★ -
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- 03/10
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ナイスした読書家さんと感想
著者のイギリス滞在中の下宿の女主人であるウェスト夫人を中心に、著者や周囲の人々が織りなすエッセイ。「理解はできないけど受け容れる。ということを、観念上だけのものにしない、ということ。」この言葉を体現するような夫人がすごい。先日「水辺にて」を読んで、この著者の随筆はあわないかな、と思ったけど、これはなかなか面白かった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 09/08
梨木さんのエッセイは初でした。海外も日本も人間の奥のほうって変わらないのだな、と思いました。文化の違いとか身分の違いとかあるけど同じ人間なのだと思いました。全然英語しゃべれないのに読んでたらしゃべれる気分になってたり。楽しいひと時でした。
「人間にはどこまでも巻き込まれていこう、と意思する権利もあるのよ」ということばが、初めは共感できなかったけど、最後まで読むうちに、少しずつ私のなかにも染み込んできた。彼女たちのしなやかな強さが、やさしさとか慈しみとしてにじみでてる感じがする。「日常を深く生き抜く」とは、私達の小さな歩みが愛おしく感じられる、いい言葉だなぁ。
なんてストイックなんだ、というのが最初の感想。作中漂う清謐さが小説と変わらず、「ん?これ、エッセイだよな?」と思わず確認したくなりました。題材は戦争のことだったり、自閉症のことだったり、決して気軽に読める物ではないけれど、小説と同じく、こちらも繰り返し手に取りたいと思わせる内容でした。梨本さんは作家としてというより、もう人として好きです。多分。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/08
「もうそのことについて言及するのはやめてください。それは私の感情をひどく傷つけます」が傑作だった!それから博愛主義の事;価値観や好みや習慣の違いだけで自分が相手から無視されたり、全否定されたら深く傷つくだろう、代わりにそれはあなたの個性だからと違いを認められ尊重されたらどんなに心地よいことだろう。自分の傷つきやすさには敏感だが、ではその反対はどうだろうかと思う、たやすいことではない。受け入れる事、理解できなくても知ろうと努力する事は出来るはずだとは思うのだが、果たして実行できるだろうか。
自分の感情を素直に、そのままに文章にできる人だなと思った。そして梨木さんの等身大の思いは触れていて心地よいし、考えさせられる。何より、文章の構成が素晴らしい。昔と今、エピソードと歴史を織り交ぜながら、最後に読者の心の深い所に着地する良質なエッセイ。恥ずかしながら、梨木さんの名前も作品も読者メーターで初めて知り、この本に出会えました。皆さまの書評に感謝します。












