明治期の東北・北海道の生活や風俗を美しく緻密に記録した紀行文学の傑作。無遠慮な一面をもちながら規律ある善良さにあふれる庶民の描写、裸同然の貧しい暮らしぶりを伝える姿勢には真実の爽快さを感じる。文芸としても、日光をはじめとして各地の風景描写に趣ある美しい表現が多くすばらしい。また、とくに本書のほぼ半分を占める北海道旅行は、アイヌの生活と死生観をつぶさに記録しており激賞に値する。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/23



ナイスした読書家さんと感想

著者のイザベラさんは、この旅行で私の生まれ故郷を通過しています。「不健康な沼沢地」とバッサリ切り捨てられましたが、心優しくて善良な人々とのコメントもあり、当時の最先端の文明国の人らしい上から目線の発言と、日本人に対する思いやりのある眼差しのコントラストが面白かったです。北海道でアイヌの人々と共に過ごした記録も含め、明治初期の日本の農村地帯の実情を記録した、実に貴重な文章だと思います。朝鮮紀行も是非読んでみたいと思っています。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(4) - 11/12
ロピケ
何と!会津!うちは田島町(今は南会津町でしたね。)の川島です。本文では「カワシマ」でなく、「カヤシマ」とされていますけど。確かに田島は良く書かれてました。でも、川島は…。でも、あんな奥地をイギリス人しかも、女性が旅して行くなんて。川島の文字見ただけでも、ぞくっと嬉しくなりました。私も関川さん好きです。新潟の人ですね。
ナイス!ナイス! - 06/24 21:47

nonicchi
再コメありがとうございます。こちらは会津坂下町です。本は今実家にあるのですが、帰省の折にでも川島の項、もう一度読んでみたいと思います。関川さんの書評の最後に「明治という時代は無名無数のイトー達によってつくられた」という一文があり、イザベラさんも含め明治という時代のバイタリティーのすごさを感じます。
ナイス!ナイス! - 06/26 18:47


「世界中で日本ほど婦人が危険にも不作法な目にもあわずまったく安全に旅行できる国はない・・」と言わしめた明治の日本とアイヌの詳細な記録がここにある。日本人としても未知な部分が多く、その観察の細かさが興味深いと同時に、ぞっとされると苦笑し、誉められるとうれしくなる、という外国人からの目線もおもしろい。よくも旅をやり遂げられたものだととにかく圧倒。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/25


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