ボヤ
明治期の東北・北海道の生活や風俗を美しく緻密に記録した紀行文学の傑作。無遠慮な一面をもちながら規律ある善良さにあふれる庶民の描写、裸同然の貧しい暮らしぶりを伝える姿勢には真実の爽快さを感じる。文芸としても、日光をはじめとして各地の風景描写に趣ある美しい表現が多くすばらしい。また、とくに本書のほぼ半分を占める北海道旅行は、アイヌの生活と死生観をつぶさに記録しており激賞に値する。

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)
ナイス! ★★ -
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- 07/23
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ナイスした読書家さんと感想
著者のイザベラさんは、この旅行で私の生まれ故郷を通過しています。「不健康な沼沢地」とバッサリ切り捨てられましたが、心優しくて善良な人々とのコメントもあり、当時の最先端の文明国の人らしい上から目線の発言と、日本人に対する思いやりのある眼差しのコントラストが面白かったです。北海道でアイヌの人々と共に過ごした記録も含め、明治初期の日本の農村地帯の実情を記録した、実に貴重な文章だと思います。朝鮮紀行も是非読んでみたいと思っています。





