Y (ハルキ文庫)
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Yの感想・レビュー(174)
「落花飄々」然とした軽妙な恋愛小説と高を括って読み始めるも何か様子がおかしい…それが「ミステリー」だと気付くまで50余ページを費やすことになった。仕切り直しで冒頭から読み直したがこれがまたよく出来ているのである。カラクリ自体は未来を変えるタイムスリップもの「Y」の右と左で運命は如何に?程度のものなのだがネタバレさせても構わない程奥の深いラヴファンタジー。もっと売れてもよい作家なのだがバーのママに「頑張って村上さんみたいになりなさいよ」と言われ苦笑しながら水割りを舐める姿が最も似合うのが佐藤正午なのだろう
過去に戻り人生をやり直す。この作品では人生をやり直す当事者ではなく傍観者が主人公。違う人生があることを知ったとしても、自分自身ではただただ傍観することしか出来ず、知らぬ間に当事者によって改変された人生だと知る。でも、人生をやり直しても必ず良い方向へ動く事は誰にもわからない。過去に戻ってしまう前に彼に何を伝えるべきか、私ならどう伝えるか考えてしまう。佐藤さんの作品は「ジャンプ」しか読んでいないけど、主人公が周りの流れから取り残され、その残り香によって翻弄されているような感じは共通だと思いました。
ジャンプ以来の佐藤さん。ミステリーの結末がが気になって一気読みしてしまいます。ジャンプもですが日常の小さな決断が人生を変える、みたいなテーマを感じます。
おおー。こういうパラレルワールド的な小説はあまり読まないけれど、これは面白かった。過去に戻れたら…そう考えることは少なからず誰にでもある。だけどやり直したところで、その人生は絶対に後悔しないかと言えばきっとそうじゃない。人生は一度きり、今しかない。という当たり前のことを改めて強く思った一冊でした。
★★★好きなパターンの小説。全体にノスタルジーな雰囲気が漂っているタイムトラベルもの。今年読んだ中で一番おもしろかったかもしれない。良い意味でジャック・フィニィや、『ある日どこかで』、作中にも登場する小説の『リプレイ』に似ている。好き。例え私たちに、この物語のようなことが起こるはずなくても、私たちの毎日は『Y』で溢れている。いろいろ考えさせられた作品でした。
物語に漂うじめっとした空気感はなんともいえないが、作者の醸し出す雰囲気なんだろう。結局はそれぞれが選択した結果の今がある。だからこそ後悔しないように過ごさないと…なんて考えさせられた。
あまり期待していなかったが,これは掘り出し物.引き込まれて一気に読んだ.乾くるみさんの「リーピート」のような内容.タイムスリップする人ではなく,その人を受け入れるパラレルワールド側の人を主に書かれているのが新しい視点だと思った.
同じ佐藤正午さんの『ジャンプ』よりは読みやすかったです(笑)。登場人物の相関図を書きながら読みました。ロマンチックでミステリアスで、最後まで一気読みしました!
面白かった。ちょっと文章が読みづらいのと、登場人物の関係を整理するのに大変だった(←これは読むのに時間をかけたからかも)けど、内容は好き。 過去に戻ってやり直すってのはよくある話だけど、やりなおした人物の親友が主人公ってのは珍しいかも。
★★★★☆/恋しい人を死なせたくない一心で過去に戻り人生をやり直した北川。その結果はとてつもなくせつなくて哀しい。過去のストーリーが出る度に現在の人は過去では…と整理するのに一苦労でしたが、苦労した分面白く読めました。北側の秘書の加藤由梨さんの設定が一番意外で好きです。
昔の記憶なんて、美化されているだろうに。自分も丁度、18歳の時に後悔した出来事があって、過去に戻ってやりなおしたいと頻繁に考えていたけれど、Yを読んでからそんな考えはまったくしなくなった。もし今の自分と一番深い関わりを持つ人が、二度目の人生で、知り合いではあるものの一番近い人ではなくなったらと思うと 考えるだけで寂しくてしょうがない。人生はやはり一度きりだからいいと思えるようになった。読んでよかった。もの凄く面白かった。でも43歳になるのがちょっぴり怖い。
第一印象は村上春樹?でした。出来の悪い頭を駆使して、登場人物の関係と時代を整理するのに苦労しました。最後の最後まで親近感を持つ内容ではありませんし、なんだか疲れましたが自分が北川の立場でも恐らく全く同じことをするだろうという気がしました。
人生を過去に遡った上でやり直した男の物語。但し主人公(視点)はこの男でなく、やり直す前の人生で親友だった男なのは意外。人生に分岐点があり、そこで平行世界が生じ、それぞれの世界で異なる生き方をしていても、大事な人との『縁』は共通してあると思う。なお、『物語』の著者は恋情だけでなく友情も大切にしているから、ラブストーリーとは感じなかった。
設定に真新しさは無いけれど、佐藤正午らしい妙なしつこさまどろっこしさでグイグイ読ませる!あの時ああしてたら、こうしてたら、人生にはいくつものYがあるけれど、かけがえのない人はそういない。
重要人物だけが純で、主人公やヒロイン?は大人ですね。時間旅行が報われないと思うかどうか、最後に考えてしまう良い本です。実際の現場にいたら、たとえ時間旅行者でもうまくやれるわけじゃないところもいいです。
これは…つまらない。リプレイものだが、心惹かれる要素が少しもない。そもそも、登場人物の誰一人として共感できないし、魅力を感じない。ないない尽くしじゃ意味がない。
「酔歩する男」や「バタフライエフェクト」のような後味の悪い作品だったら嫌だと思っていたが、希望あるラストで良かった。ぼっちだが友達が欲しくなった。
過去と現在の交錯するのを追ってくのがちょっと大変でした。切実に訴えたかったのは、北川健は昔、離婚した妻のことをずっと愛し続けてていたのだと・・・明るい未来を想像させる結末で作者らしい。
ラブストーリという感じはしませんでしたが、単純に展開を追っていくだけでも楽しめました。分岐点から変わっていった二つの人生、少しだけ関係が変化した人間関係、でも縁だけは断ちきれない。それは運命に従うことができなかった男の物語。人生の分岐点を追い求めた儚い恋の旅。
単純に面白かったんだけど、もし自分が妻の立場だったら嫌だなぁと・・幸せだとつぶやく妻をおいてまでも18年前に戻るなんて。しかも女のために・・男って言うのがそういう生き物なのかなぁ。彼女の死を自分のせいにしていたとはいえそこまで強い思いを持っていられるんだろうか。タイムリープにあこがれはあるけれど一度しかない人生だから今が大切。でも「Y」のように私が行かなかった方の未来もまたあるんだと想像するのも楽しい。
これすっごく面白いです! 究極のラブストーリーとあったのですが、ラブストーリーっていう感じはしなかったです。 「時間の返し縫い」もしかしたら私たちにもあるのかも・・・と考えると 怖いような不思議な気分になります。 もしかしたら、別の時間の世界では、私たちは別の人生を歩んでるのかもしれない。 でも違う世界にいても、縁というのはあるものなのだ。 オススメです。
僕はまだケン・グリムウッド「リプレイ」も筒井の「時をかける少女」も読んどらんくて、こーゆー循環タイムスリップ系は北川薫「ターン」だけなんですけど、もしこうなったら、もしもこうなって何度も人生繰り返せるなら、お金儲けして、いっぱいいっぱい読書嗜んで、たくさんたくさん女の子と遊んで、世界の国々廻って、後ね、んとね………って中二病。
Yの
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感想・レビュー:48件














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