冥途
冥途を追加
冥途の感想・レビュー(59)
絵もすごいけど、やはり内田百閒の文章、物語がすごいです。しょっぱなの「花火」で惹きつけられ「尽頭子」でぐぐっと鷲掴みにされました。悪夢だ。悪夢だけど、その悪夢の中をふわりふわり心地よく歩いてます。「件」はけっこうユーモラス。そして「冥都」がめっちゃいいです。何度も何度も読み返し冥都の世界に浸りました。幻想物語なので、物語に起承転結を求めてしまう方は意味不明なっちゃうかもしれませんが、夢のような、不思議な物語を求めている方にはおすすめです。あ、でも悪夢ですので、あしからず。
いかにもパロル舎♪以前から読みたかったのですが、金井田さんの版画目当てで読了。インパクトある装画なのにイメージを縛ることなく、物語の世界をさらに膨らませてくれるよう。内田作品初読みなのですが、「オチなしですか!?」とツッコミたくなるようなお話が多く、欲求不満になるかと思いきや、「件」「冥途」のお話が素晴らしく、他の作品も読み返してみると味わい深いものがありました。超短篇なので、すぐ読めます。異世界の時代をさらに巻き戻したような、なんとも言えない浮遊感・不安感。好物です。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 12/25
大人になってから久しく忘れていた「闇」を恐れる気持ち。この作品の纏う独特の静けさと、ねとりと絡みつくような湿り気を帯びた文章が、不気味さと不安を増幅させる。中でも表題作「冥途」は秀逸。装丁・挿絵が美しく、内田百閒さんの幻想的な世界観によくマッチしています。あっ57ページに芥川さんが・・・!
実は内田百けんを読んだのは初めて。金井田英津子の画は素晴らしいけど、文の味わいが薄れたかも。「ノラや」も読んでみるかな。
07/03:つぃぶれ
06/04:ぷくぷく
05/16:shikaku
02/19:いづみ
11/14:maria1201
10/31:sabamiso
飄々とした、またユーモラスな味を残した文章に、挿絵が加わったら違うものがみえてきた。黄昏時の寂寥、曖昧さ、不気味さを感じさせるモノトーンの世界。再読してしまう本だ。先生を件にしてしまう感性もアッパレ。
文章も絵も素晴らしいのだが、内田百ケンの奇譚は固定したイメージに先行されると今一つ面白くないと思う。まずは文章だけの物を読んでから読むのが吉。
04/20:マツ
02/17:ことり
薄暗がりとそこに潜む何ものか―それはどうもこちらに悪意を持っているような―の気配を、そのまま封じ込めたような本。見ていないときにこっそり動いても不思議ではないくらいの圧倒的な存在感を持つ挿絵との相乗効果で、より一層この悪夢のような、それでいてどこかユーモラスな世界観が際立っている。げに恐ろしきは百閒かな。猫がいなくなった、と鼻水を垂らしながらべそべそ泣くどこかのジイ様とは別人のようだ。(あれはあれで愛らしかったりするのだが)
01/22:みふぉ
【図】近場の書店にないものだから我慢できずに借りてきてしまったけれど、もう絶対必ずや買う!ちくま文庫で先日読んだ時百鬼園先生にすっかり心酔しましたが此方はさらにピッタリな装丁・挿画で文句なしの美本って内からも外からもKO。勿論読者の想像力に完全に委ねられてる文庫も大好きで、こちらと文庫同じ作品でも読んだ時の感触の違いが楽しめるんじゃないか、と。雰囲気を色濃く醸し出す素晴らしい版画ですが、ファンには嬉しい遊び心な画も有り心くすぐられる。
百先生が件になっていらっしゃる! うふふ、とページをめくると次々現れる金井田氏の版画に息を飲む。音が消える。びょうびょう、かさかさ、皿鉢小鉢てんりしんり。画と文がぶつかり合い絡み合い溶け合い生み出す圧倒的な濃度の幻想世界に包み込まれてぞくぞくした。何度も何度もこの世界に嵌り込みたい。購入候補。
10/14:Zn
ページを追うごとにじわじわと忍び寄ってくるのは、怖さとか気味悪さとか、そんな単純な言葉ではとても表現できないようなもので。文字だけでも画だけでも、また違う面白さがあるに違いないけど、これを1つの作品として見てしまったら、世界と余韻が共鳴して増幅するような・・。この方の画の力ってまた凄まじいなぁ
静けさの中から少しずつ募っていく不安がしだいに恐怖へと。はっきりとはわからずに、なんとなく感じとることは、より恐怖を誘うのかも。挿絵ともあいまって独特な雰囲気が生み出され、この作品の世界に浸れたことで、妙な心地よさを感じてる自分がいたりも。
09/09:SK
08/13:ひなの
立派な怪談話だなぁと改めて思う。悪夢だからこそ適う連続する好都合とアイデンティティの喪失。これはちょっとした恐怖ですよ。寝る前に読むんじゃなかったと後悔。
メディア論からすれば、さし絵・判型・活字・装丁・読み方・場所などが物語内容を決める。うらがえってそこを戦略とする「文学書」が出るのは嬉しい限りだ。でも、ひとことだけ。百閒のテクストって、具象化できないところがうま味だと思うんだけどなあ。ちょっと損ねている気がしないでもないんである。まあ、でも百閒はもろ手をあげて喜ぶだろうなこれみたら
07/16:ヒカ
これだけ挿絵が素晴らしいと、逆に先に文字だけでまず自分なりのイメージを作っておいた方が幸せだったかなとも考えてしまうんだけど、でもやっぱり素敵(再読)
04/13:にゃんまま
冥いほう、冥いほうに途ゆく彼らを、引き止めたいような怖いもの見たさでけしかけたいような。暗い幻想を独特の挿絵と共に味わえる。これ好き
どういう風に百けんのこの話に挿絵をつけると思った興味がもりもりにありました。ああ・・いいねこれ。色がついていない版画というのが百けんの幻想の話を盛り立てているし、私の大好きな冥途とか難しいのに(話として絵にするのが難しいと思う)こういう風にしているし。尽頭子の挿絵も抜群にいい。話はもう百けん独特の味わいで恐怖&夢と現実の狭間を思う存分味合わせてくれました。このシリーズ読みたいな。てんりしんり(百けん独特の言葉)
12/05:AmayaDoRi
冥途の
%
感想・レビュー:28件




































