夜をわたる月の船 (Holly NOVELS)
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夜をわたる月の船の感想・レビュー(369)
さすが木原先生のお話なので読みごたえはあるのですが、も・・・萌えない。 白髪オヤジ受けが苦手なのかな? でもしかし人間の内面を深く描く描写はさすが木原先生。 しばらくたって読むとまた違った感想になりそうな気がするな~もしかしてスルメ本に化けるかも?
内容が重い…。この2人は今後、どうなるか気になってしまう結末。幸せなのかなんなのか分からん。白髪オヤジ受け…嫌いではないが、オヤジが何を考えてるのか分からない鬱的な内容で重い。でも過去がトンデモないから仕方ないのかと思う反面、かなり魔性なオヤジ。全くハッピーエンドとはかけ離れているが、読みごたえはある。
再読。やっぱり大好きです!これぞ本物の魔性のおじさまですよ。河瀬を好きだと確信したのはやはりあの公園で手を引かれた時なのかな。柴岡の完璧な上司としての姿の裏側にある実体が、ボロボロ出てくるのが読み返していて面白い。この人、頭はいいけど素で変だし意外と重度のダメ人間(笑) あんなに嫌悪してたのに律儀に面倒を見る河瀬が、柴岡の魔力…魅力?にハマってゆく様が淡々と書かれてるのも面白い。「可愛い」連呼しすぎ(笑) その後の二人がとにかく気になります!
長らく積読していたものの、唐突に読んで見たくなって。予想以上に暗い内容なのに、するすると読めてしまった。執着、同情、愛情。きっとそれらが入り混じっている二人の間にある感情がとても印象に残る。
例えそれが愛とどれだけ対極にある感情でも、愛情になり得ることがきっとある。「擬態」を剥いだ先にある柴岡の本性や本質が少しずつ見えてくる変容の過程が面白かった。うそつきで実体のない柴岡が河瀬と出会ったことで「人間らしさを取り戻す」のではなく、「元々内側にあった人間らしさが表に浮上してくる」ようになる。木原先生は、人間の心の見えづらさと分かりやすさ、心理の複雑さを文字として表現するのが上手い方だと思いました。
長らく積んでいたけど、ようやく読了。木原さんは好きだけど、読むのに結構体力がいるんだよなぁ…。何だか暗い話が読みたくて読みはじめたのに、思った以上に暗い。救いが見えない。ラストもはっきりハッピーエンドと言えるのか微妙という三拍子。なのに、嫌いじゃないと思えるのは、さすが木原さんだ。
何も考えずに木原さんだから読んだんですが、設定から無理でした。オヤジ受けは無理なんです。さらに重いテーマでしたので、最後まで読んでも心に響かず。こればっかりは、相性だから無理でした。残念。
木原さんの作品の登場人物は、いけすかない、嫌な部分を当たり前に持った奴ばかり出てくるところがいいと思っている。今作はラスト周辺でもやもやした気持ちが少し浄化され、読後感はなかなかよかった。
「同情」が「愛情」に変わる瞬間はいつだったのか?そもそもそれに明確な境界があるのだろうか?「執着」していたのは一体どっちだったのだろうか?…読み終わった後もそんな思いが後を引く。BLという枠に収まりきらない完成度の高い作品だと思います。ただ評価は確かに分かれるだろうなーと。「おじさんの誘い受け」というBL的萌え要素もしっかりと堪能できましたが、それは狂気の沙汰であり、理解不能に感じるかも…私はそんな世界観に引き込まれて一気に読み切りました。ラストのシーンがとても綺麗で救われた気がしました。
なぜBLでここまで心を抉られなければならないのか。在宅介護されている方によっては、かなりきつい内容なのではと思ってしまった。/【死にたい→あいつ死ねばいい→自分のせいで死ぬのは嫌】と【相手と同じ状況になって理解できる事】。心理や展開の対比が今回も衝撃的。相手の理解に苦しみながら実体験学習型。松下が柴岡を「きもちわるい」と評したけれど、河瀬の感じているものとはズレているところが絶妙すぎて更に気持ち悪かった。/河瀬がこういう人間でないと柴岡は救われなかったろうなぁ。柴岡は色々考えすぎな半生だったんだろうなぁ。
前評判で恐くて、積んであったが、意を決して読んだら、意外に読みやすかった!わりに嫌な奴が出て来ない為じゃないだろうか。柴岡みたいな境遇がBLに出てくる場合って、現在進行形で救いを求めている描写が多いと思うが、元凶の人物は鬼籍に入ってから、物語が動くところが何とも面白い。彼の仕事ぶりを見ると充分魅力的な人間だと思う。それが醜悪に思えるような態度で河瀬の傍にいるわけだが、やはり彼の右手に必死に救いを求めていたのだと、最後の海のシーンで胸に迫る。日高さんの挿絵がこの物語を詩的に魅せてる印象。口絵のシーンも好きだ
再読。柴岡はハーピーみたいな人だ。分裂の象徴で、愛情に無関心に見えて意地汚い。愛のテーブルマナーもなんだが品がない。そういう捨て身の男を読む後味の悪さが癖になって何度も読み返す。酩酊感を楽しむというか。
柴岡は心の中に闇なんかないと言うけれど。暗闇が怖くて触れていたくて、救われたくて、自分の手を引く河瀬の右手が一番好きだという男。河瀬を騙したわけじゃなく、父の命日に死にたかっただけの男。そんな男に関わって迷惑がってた河瀬が、男を可愛いと思ってしまったんだから仕方ない。そうして柴崎の心を救う事は成し難くみえたけど、案外シンプルな事だったのかと思うと、波打ち際の河瀬の言葉になんだか泣けてしまった。ただ、日高さんの挿絵の柴崎じゃなかったら、この面倒くさいおじさんの内面をこんなに知りたいと思えたかどうか・・。
初・木原さんでした。元々BL小説は読まないほうですが、これだけ幸せを見出すのが難儀な作品も珍しそうだな、と思います。柴岡さんが嘘をついてばかりの皮肉屋さんだから“可愛い”と思えるところが40ページ分ぐらいしかなかったなぁ…(苦笑)今後も河瀬さんには並々ならぬ苦労が待っていそうなので、一刻も早く二人で安定した幸せな生活をおくれますよう、と願わずにいられませんね。
この2.3日で木原さんを知り、10冊以上よみまくる。中で、この本が一番よかったな!このおじさん、全然変じゃないと思う。こういうふうにされれば、当然こうなるだろうっていう流れを、淡々と生きて、自殺へとたどる経過がよく分かる。現実には河瀬君のような他者が現れる可能性は薄いけど、このおじさんは、目が見えなくなって、わんちゃんのようにセックスし、身の回りの全てのお世話をされる必要が絶対あったのだと思った。すばらしい退行と、変容の描写。時々笑えたし(ゴミ屋敷と運転)、私には、とてもよかった。
本当にいつも木原さんには評価を困らせられる。いや、作品の完成度といえば高いのだと思うのだけど、やっぱり好みが分かれる話だよね。いくらオジサマ好きな人でも。。。なぜ彼でなければならなかったのだろう。正直、彼のような若きリーマンって掃いて捨てるほどいると思うんだよね。そこそこ野心家で自信過剰で見目良い人物。でもきっと情の深い人だということを肌で感じていたのだろうか。あの暗闇で手を引いた瞬間に。それにしても柴岡はメンドクサイやっちゃなー!頑張れ、河瀬!!
とりあえずBLだと思って読まない方がいいよなあと。人事をタテに体の関係を迫る上司というイメージからはかけ離れた儚げで壊れ系の魔性のオジサマと、そのオジサマを憎んで憎んでいるうちになんだかよくわからない情をはぐくんでしまった青年の話。色々なものに対する嫌悪感や介護疲れなど、予想外のバーゲンセール。ラストは印象的で幻想的。木原作品にしてはかなり救われていると思う。
年の瀬に、あまりにも微妙な感触の1冊。希望部署への異動と引き換えに上司にセックスを強要された河瀬。嫌悪から相手に怪我をさせてしまい逃げるように分かれた男と、再び仕事で出会う。しかし仕事ができ慕われる柴岡が、実は破綻した生活を送り、死を求めていることを知り・・・。柴岡を引き止めるのは河瀬だけ、二人の閉じた世界は非常に痛く狂気さえはらんでいるのだけれど、同時に奇妙に平穏でもある。
最初からもう引き込まれました。ノンケの葛藤のリアルさ嫌悪感の描写の容赦なさ。『美しいこと』でも感じた痛み、あぁ木原さんです。素直に自分の気持ちを伝えることの出来ないオジサンに振り回され、そこに愛はないはずなのに、それでも突き放せない河瀬。死にたい男・柴岡のかいま見せる内面に、知らず知らずに魅せられている。明るいばかりの将来ではないだろうが終わり方は好きだ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(6)
- 12/13
セシル
賛否両論分かれる作品ですが、大丈夫だったんですねv良かった~。オジサマ受けは本当は好みでないのに河瀬同様、魔性の不思議オジサマに翻弄されました(笑)危なっかしくてほっとけないよ~^^希望の見える終わり方が気に入ってます♪
ナイス!
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12/13 15:14
賛否両論分かれる作品ですが、大丈夫だったんですねv良かった~。オジサマ受けは本当は好みでないのに河瀬同様、魔性の不思議オジサマに翻弄されました(笑)危なっかしくてほっとけないよ~^^希望の見える終わり方が気に入ってます♪
ナイス!
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12/13 15:14
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
セシルさん、柴岡は大丈夫でしたねw 決してオヤジ好きなわけではないので、彼を受け入れられるかが大事だと思います。最後数ページとイラスト素敵でしたね。
ナイス!
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12/13 22:22
セシルさん、柴岡は大丈夫でしたねw 決してオヤジ好きなわけではないので、彼を受け入れられるかが大事だと思います。最後数ページとイラスト素敵でしたね。
ナイス!
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12/13 22:22
読めた・・・読めちゃったよ。冒頭でダメかと思ったけど(笑)読みながら グリルパルツァーの「接吻」が浮かんだ。 どこまでも次の展開の予想がつかない。なぜ河瀬でなくてはいけなかった? どこから柴岡に惹かれた?混乱する。ただ、途中から河瀬がいつ柴岡のたったひとつ求めるものに気付くのかと・・・心が痛かった。 イラストが良かった、ショーコさんの描く病んだオジサンで助かった(笑) 救いがあったのかなかったのか・・・病んでる話も痛い話も苦手なのに読後に不快感は無く・・・ 【~~それ以外は、狂気の沙汰。】
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
私、魔性の淫乱オヤジ受け・柴岡オッケーでしたね(苦笑)Romiさんとお仲間。 ジクジク苛められるような痛さの展開にガガァーと引き込まれました。P198あたりからはあたりから最後にかけては少し甘い感じになってましたし、綺麗な終わり方だった。でも絵がショーコさんじゃなかったらどうかしら?
ナイス!
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12/13 11:25
私、魔性の淫乱オヤジ受け・柴岡オッケーでしたね(苦笑)Romiさんとお仲間。 ジクジク苛められるような痛さの展開にガガァーと引き込まれました。P198あたりからはあたりから最後にかけては少し甘い感じになってましたし、綺麗な終わり方だった。でも絵がショーコさんじゃなかったらどうかしら?
ナイス!
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12/13 11:25
天然水@灯れ松明の火
えんびさん、最後の方は完全に歪んでいるはずなのに甘甘で(かわいい)と思えてしまうあたりが読んでいて恐ろしかったです(笑)終わり方はイラスト込みで本当に綺麗でした。
ナイス!
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12/13 16:27
えんびさん、最後の方は完全に歪んでいるはずなのに甘甘で(かわいい)と思えてしまうあたりが読んでいて恐ろしかったです(笑)終わり方はイラスト込みで本当に綺麗でした。
ナイス!
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12/13 16:27
主人公の柴岡の絶望の深さにひたすら圧倒されるばかりでした。人非人の父親を愛してしまった母親に夫役を強要され、混乱が諦観に変わりやがてそういう母親を受け入れる心持になった時に手酷く捨てられる。この人には「普通」ということが分からないでしょう、分からないから憧れる。滅茶苦茶な運転や汚部屋は彼の心象風景の一端だと思います。そんな「普通」に憧れる柴岡の前に現れてしまった、「ありふれて普通」な河瀬。河瀬には気の毒ですが、分かりあえない二人が少しずつ共有出来るものを見つけ、救われないながらも癒されることを祈ります。
つ、疲れた…なんだこれは…やっぱり木原さんは木原さんだな(苦笑)柴岡が河瀬を好きになったのも、河瀬が柴岡を好きになったのも、どっちも未だに不可解きわまりないですが、一応ハッピーエンドっぽいのでこれはこれであり…か?木原作品の中でもこれはかなり難しい部類に入る気がする…(-.-;)
木原ワールドにハマってしまいました。この中毒性を帯びた閉塞感、堪らないです。魔性のおじさま、柴岡から目が離せません。絶望と諦観、死にたがる男はただ「救い」を求めていた。河瀬を好きになったのはきっとほんの些細なところから。眩しい光への憧憬、暗闇から連れ出してくれたのはいつだって彼だったのだ。「君の右手が一番好きだ」公園で手を引かれたあの日から、縋りつくように求めたその手に、今はしっかり必要とされている。夢ではないのだと、これからの二人の未来を祈りたい。
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
Romiさん、柴岡にズキュ〜ん。オヤジ受けオッケーでしたね。『美しいこと』を思い出させるノンケの葛藤をきちんと書いてくれる木原さん、好きです。
ナイス!
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12/13 11:40
Romiさん、柴岡にズキュ〜ん。オヤジ受けオッケーでしたね。『美しいこと』を思い出させるノンケの葛藤をきちんと書いてくれる木原さん、好きです。
ナイス!
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12/13 11:40
Romi@いつも心に太陽を!
えんびさん☆ オヤジはオヤジでも、この柴岡はいいですよね^^ 「NOW HERE」とは大違い・・・。インターバル置いてジリジリ距離をつめてまた突き放して・・・な描写もさすが木原さん!て感じでした。オヤジスキーじゃなかったのに柴岡はお気に入りです(笑)
ナイス!
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12/13 12:01
えんびさん☆ オヤジはオヤジでも、この柴岡はいいですよね^^ 「NOW HERE」とは大違い・・・。インターバル置いてジリジリ距離をつめてまた突き放して・・・な描写もさすが木原さん!て感じでした。オヤジスキーじゃなかったのに柴岡はお気に入りです(笑)
ナイス!
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12/13 12:01
「君の右手が一番好きだ」という台詞に胸が詰まった。最初から捕われていたんじゃないかと…。主人公にはわからなくても、読者には男の気持ちが手に取るようにわかる、じれったい描写の数々。手の甲へのキスは尊敬、掌へのキスは懇願という意味を考えたら、柴岡の抱える河瀬への眩しいほどの情が透けて見えた気がした。ラブロマンスとはほど遠いけど、心に強い印象を残してくれるお話です。
木原体験2冊目。蜘蛛の糸にじわじわ絡め取られていくような怖さと甘美さ。少しずつ暴かれていく秘密。キーワード:執着 嘘 闇
攻はずーっと受を憎んでいたのに、どこから好きになったんだ?柴岡が河瀬を好きになった理由もなんとなく弱い気がする。しかし柴岡が死にたい理由は聞いてみれば非常にわかりやすい。14歳のときから50歳近い今まで、愛してもらえずにきたことはとてもかわいそうで、そういう意味でだけでも河瀬が助けてあげられるといいなと思った。
自分がもっと若かったら、この話は途中で放置したかもしれない。柴岡は難しすぎる。人に素直に甘えられない所は可愛い…と言いつつも死ぬ死ぬ行動にはイライラしましたが。
なんかもう…病んでるっていうかなんていうか…理解できないし重いし正直読後感はそんなによくないのにどうしてこんなに次が読みたくなるんだろうと。一応ハッピーエンドなのかな。すごく狭い世界でのお話でした。
読み終わったあとすごい不快感を感じたのに、ものすごく印象に残っている作品 人物造形がやばすぎる深すぎる ヤンデレどころの騒ぎじゃないよ もう読み返したくないけど、すごい引力だよ
恋愛小説というよりも推理小説、推理小説というよりも純文学みたいな作品。自分が出会った小説の人物の中で柴岡は最凶クラス。普通の男子、河瀬との絡みでよく物語ができたなぁと思いました。あと、柴岡の行動は不思議でもなんでもない。ただ、頭が良すぎただけ。それゆえ、強固な鉄仮面を被っている姿がとても悲しい。久しぶりに一晩で一気に読みました。
発売日に購入したのに、やっと今、読み終えました。読み始めてから、ずっと胸が苦しかった…読み終えた今も苦しい…。『重い』とも『切ない』とも違って、苦しいです。二人のその後を知りたい…。
夜をわたる月の船の
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