野武士のグルメ
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野武士のグルメの感想・レビュー(105)
夏の終りに井の頭公園でビールと焼きそばを食べた様子を描いた「九月の焼きそビール」を読めば、深夜寝る前のベッドで無性におなかが減るし、パン屋の喫茶コーナーで夕食をすませる老人を描いた「おじいさんの夕餉」では切ない気持ちになる。そして、今回読み返してみてなにより心に引っかかったのは「釜石の石割桜」に出てくるエッちゃんとタカダさんの今だ。震災後、どうしているだろうか。無事だろうか。そんなことが気にかかってしまうほどこちらの心に迫ってきた。
この人の食事に対する思いや感想は「ははぁ、なるほど」なんてご大層に感心するものじゃなく「そうよ、そうなんよ!」と身を乗り出したくなる共感を味あわせてくれる。よくあるグルメエッセイの、至極どうでもいい薀蓄よりも、僕は「なんだ、キクラゲ、まだいたのか、何してた」や「焼き豆腐、いたか、よし」なんて頭の中で呟く一言の方がずっとずっと面白いし、なにより次からの食事が楽しみになる。同じ物を食べに行ったとき、ふと思い出して。僕なりに「もやし、今日のお前は芯がないな、だらしない奴め」なんて思いながら、見た目オドオド、内心
小さい。小さいよ!と思いながら共感。 おじいさんがアイスコーヒーとパンを食べるくだりが切ない。今日の夜ご飯が冷たいものだけなのか、のくだり。
味噌汁(沼)に吹いた~~~漫画家だからかな、おもしろいオノマトペの目白押し。すき焼きの白ネギの中がヌルポンって抜けるの、わかるぅ~!全体に哀愁ただよってます。おもしろくて一気読みしてしまいました。おじいさんの夕餉は少し切ない。
平易な文章で、「ボクの思い出外食日記」が綴られているだけなのだが、これが悪くない。野武士のイメージとは正反対な著者の戸惑いや苛立ちがユーモアたっぷりに描かれているからだろう。杉浦日向子さんとの思い出話には泣けた。
話題の有名な飯屋に行くというスタンスでは無く、どこにでもありそうな店に入っていく野武士の魂。これを読めば試してみたくなるはず。 初めて入る個人経営の店に入る緊張感はすごく共感できる。
小心者な作者による一人語りの妄想が微笑ましい。タンメンの具材が「アリガトウゴザイマス。ボクハモウ、野菜ダヨ。」と喋りかけてくるシーンには爆笑。一人グルメ好きなら絶対共感できる本。
暖簾を片手で掻き分け店内に上がり込み一言。「おいオヤジ、飯だ!」店の娘(例:おみっちゃん)の淹れた茶を片手で飲み干し、オヤジのよそった飯をかっこみ「美味かったぞ」と告げさっさと席を立つ、つむじ風みたいな猛衆ぶり。それが久住さんの理想の野武士的外食スタイル。が、現実には、一見の店にはなかなか入れず、心の中で「どうするどうする」と自問自答を繰り返しては何度か店を通り過ぎた末にようやく入ることができる小心ぶり。おみっちゃんどころじゃない。『孤独のグルメ』を5回りくらい小物にしたような久住さん。面白すぎる。
一人で一見の居酒屋で飲んだことのない私としては共感できるところ大で楽しめました。で、今年の「初 冷やし中華」はどこで食べようかと今から考えたりしてね^_^ たぶん「石門子」だろうけど。※石門子…新潟市で一番冷やし中華がうまい(と思う)お店(一年中食べれるのでちょっと風情にかけるのですが…甘くないスープがウマイのです)
野武士になれない著者の、食に対するアレコレ記。「空腹は最高のスパイス」という言葉があるけれど、「記憶は極上のスパイス」だなぁ、としみじみ感じました。まあ記憶によりますが。
食に関する作者の悲喜交々。小心者で、中々、独りでお店に入られない、が、食いしん坊の私には面白く読めました。先日、旅先で散々歩き回り、空腹になり、食べたい、休みたい一心で独りでお店に入りました。ちょっと野武士に近づけた気がします。
杉浦日向子さんの話にじんわり。人気の美味しい店も好きだがこういうスタンスの地元食も好き。釜石は思い入れのある土地なので感慨ひとしお。軽妙な語り口に瞬読した。
「野武士のグルメ」といいながら、途中あんまり野武士関係なかったりして、そういうところもご愛敬かな、と楽しみました。途中杉浦日向子さんと飲んだ話が出てきましたが、私、杉浦さんも大好きなんでちょっとしんみりしちゃったり。基本的に軽い雰囲気ながら、筆者の妙に細かい視線と、いい意味で(?)偏執的っぽいこだわりがおもしろかったです。いちばん共感したのは、ラーメン屋のくだり。黒いTシャツに大声で復唱、ってどこもラーメン屋は同じなんですね。もうすこし静かに食べさせてほしいもんです。
銀座インズ3内に「ジャポネ」というカウンターのみのスパゲティ屋がある。各メニューともレギュラー・ジャンボ・横綱の3サイズから選べ、さらにその上に親方・理事長という特別サイズが控えている。パスタというより“焼うどん”に近いその味は、豪快かつ過剰、しかしそれがとてつもなくウマいのだ。…こういう、誰かに話したくなる店というのは、それだけで(たとえ味がイマイチでも)足を運ぶ価値があると自分は思っている。『孤独のグルメ』の原作者がこれまでに出会った、忘れがたい店と人、そして味…。メシとはつまり物語なのだ。
野武士になりきれない久住昌之さんの食べ物にまつわるエッセイ。「孤独のグルメ」と違い、マンガ部分がないために細々とした部分が、ちまちまと感じられるが、これがまたいい。あと、杉浦日向子さんのエピソードがちょっとよかったりします。
野武士的ライフスタイルに憧れる著者の食のエッセイ。どうでもいいようなこだわりや独白の端々に井之頭五郎のエッセンスが感じられる。タンメンやすき焼きなど、著者の好物の描写は本当に美味しそうなんだけど、読むべきは不味いものに出遭ったときのショック。「生野菜定食 焼き肉付き」「ぬるいラーメン」読むだけで食欲が失せる。『孤独のグルメ』好きの副読本としてオススメ。「すき焼き弁当にして持ち帰り! ……そういうのもあるのか」
冷たいアジフライと、マーガリンを塗った食パンは、全然合わない。味の薄い牛乳がますます話をややこしくしてる。 あるあると思ったり、ないないと思ったり。作者の食の冒険譚。
「孤独のグルメ」の原作者でもある、久住さんの食への拘りが心地よいエッセイ。美食の本ではない(逆に思いっきり不味そうな話もある)。また、食に関わる人物のエピソードも心地よく、読んでいてちょっと幸せになれる本。
リンチの傷消毒、リーマンの土下座…活字で美味い気分のみを味わいたい向きは打ち砕かれる。外食をめぐる「人の風景」「自らの心象風景」。杉浦日向子のエピソード、いい
「全員が店のロゴ入ったおそろいの黒Tシャツ着て、頭に黒いバンダナ巻いて、『ハイご新規一名様ァ!』と怒鳴って迎えるような長髪若者店員には作ってもらいたくない」
野武士のグルメは作者のキャラクターがなんだかあっさりしてて喰い足りない。孤独のグルメはやっぱりちょっと面倒くさいけど憎めないあのキャラクターが魅力的なんだよなー。
お、孤独のグルメの人じゃん、とミーハー根性で購入。表紙をめくった瞬間「漫画じゃねえのかよ!」とツッコんでしまったが、どう考えてもそれは自分のせい。内容自体は、非常に読みやすい構成で、あっという間に読めてしまった。あれですね、無性にお酒が飲みたくなりましたね。孤独のグルメファンなら買いでしょう。
ハードボイルドな男の食事は、トレンチコート・ソフト帽から、着流し・ザンバラで。よかった店より、悪かったお店の話のほうが面白い。「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」ということか。杉浦日向子の思い出を書いたエピソードが心にしみます。
飯屋はロマンにして戦場である。コミュニケーションとしての飯屋ではなく、ただ美味い物が食べたいだけでもなく、飯屋で飯を食べるという行為そのものにこそドラマを見出せるような本。読めば一人で外食がしたくなる。
野武士のグルメの
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感想・レビュー:47件














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