大河の一滴 (幻冬舎文庫)
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大河の一滴の感想・レビュー(225)
思いだしたときに読みかえしたい。 「自分の頭の中だけで考えているなんて、学んでいるとは言えない」と、どこかの高名な人が言っていた。自分以外の人が突き詰めた考えを知ることができる、ということはとても素晴らしいこと。私など井の中の蛙。少しでも外界(自分とは違う考え方)を知りたいと願う。自分の未来は「今」の思考によって開けるんだ。
キーワードが幾つかある。「プラス思考もマイナス思考も」「親鸞、蓮如」「自殺者」「免疫」等々…。著書のあとがきにも書かれているが、「自分を棚に上げ」「厚顔無恥」を自覚しながらも発言しなければ、という思いが全編を通じて伝わってくる。それは著書が書かれた平成10年前後の暗鬱とした時代を背景に、市場原理主義やモノ優先の社会に対して警鐘を鳴らすもの。頑張れだの勇気を持ってだの、前向きなプラス思考こそ善という現代に真っ向から異を唱える著者の視点は、東日本大震災を経た今の日本を生きる我々にとっても、10年以上前の書物と
宗教くさいイメージを受けたけど、興味深い考え方も多かった。癌の話は目から鱗だった。 いろんな考え方を知って、もっと人間的に成長したいと最近思う。様々な生き方、考え方を受け入れられる人間になりたい。でも、あんまり何でも受け入れる人は、自分の考えがなくて優柔不断な人間に見える。境界線が難しい。自分の中に、普遍的な信念とか基準を見つけたい。自分の中に核がほしい、そして常にそれを意識して生きていたい。
五木寛之なんて久しぶりだけど、こんな内容だったんだな。自分の天敵ポジティブ教の信者のざれごとみたいな内容じゃなくてよかった。
悲しいことや辛いことに目を背けず、素直に受け入れる。そうすることで見えてくる何かがあって、それが人生を濃密にする。決してプラス思考を勧めている本ではないのに、読んでいると肩の力が抜けて気持ちが前向きになります。仕事、家庭、勉強、お金・・と様々なことに振り回される毎日ですが、そもそも人が生きるとはどいういうことなのかを考えさせられました。
数年前なら絶対手に取ることはなかったと思うんだけど。読んでみたら、スッと胸の奥に落ちてくる感覚。心がざわついたらまた読み返したい本です。
こういう考え方が、すらりと抵抗なく心に染み込んでくるのは、そういう年になったのか、おかれている状況のゆえか。どうでもいいけど納得した。
”滄浪の水が濁るときには足を洗えればよい”というしなやかさ。数年前にもシンポジウムで五木氏の講演を聴いた事があったが、やはりこの人の暗さが自分には共感できる。
五木さんの人生論はいかにもな売れ筋癒し路線に一見見えますが、それに還元できない、暗さ、重さ、憂いがあります。ベスト&ロングセラーということで敬遠する向きもあるでしょうが、その内容と覚悟は本物です。本書も、その暗く重い場所から一筋の光明を見つけていく視点に貫かれていて、柔らかい語り口ですがなかなか厳しい著作です。屈原の故事の漁師の話は今の時代だからこそ忘れたくないものです
再々読。 前向きでポジティブが正解だと、声を揃える世の中は、住みにくい。 そうなんですよ、五木さん。 私は、五木氏の復帰後の一連の作品にもかなり影響されている。 また、『青ざめた馬を見よ』みたいな小説も書いて欲しいなあ。
かって、お釈迦様も人を四苦八苦を抱えた存在と見なすところから始まった。しかし、どんなどん底にあっても、がんばらなくてもいいのだ。人は「がんばれ」と言われれば、かえって辛くなるときもある。ただ生きているだけですばらしい。この言葉を私たちはもっと噛みしめなければならないのだ。
風竜胆
「本が好き!」の献本書評だが、レビューはすっかり埋もれてしまった? http://www.honzuki.jp/book/status/no29842/index.html
ナイス!
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09/04 11:17
「本が好き!」の献本書評だが、レビューはすっかり埋もれてしまった? http://www.honzuki.jp/book/status/no29842/index.html
ナイス!
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09/04 11:17
読んでいていろいろ考えさせられる文がたくさんあった。文中に出る『歎異抄』も読んでみたいと感じた。かなり前のベストセラ―ではあるが現在に通じるものも多い。
「外地での敗戦と引き揚げという大きな体験の中で、私はいちじるしい自分の人間性を歪めてきた」「多くの心やさしい人たちの犠牲のうえに、強引に生きのびて母国へ帰ってきたいかさま野郎」と筆者は自分を責める。そのうえで、「それでも心のどこかに、一生に一度ぐらいは自分の本音を遠慮せずに口にしてみたい、という身勝手な願望もないわけではなかった」とも吐露する。そんな筆者の、一人の人生は大きな河の中の一滴にしか過ぎないと言う一方で、命に対する思い、畏敬を諄々と語る言葉の一つ一つは、とても心に沁みるものである。
ちょっと前のベストセラーなのに、今にこそ寄り添ってる感じ。だからベストセラーなのかな♪気になってるキーワードが豊富になめらかに入ってた。
いきなり「自殺」の話から始まる不思議な出だしだが、それは「生きている」「生きていく」を宣言するものだった。90年代中ごろにいくつかの雑誌に記載されたりした内容がエッセイとして一冊の本なり刊行された。五木さん独特の考えが織り込まれている。「人はみな大河の一滴である。その流れに身をあずけて海へと注ぐ大河の水の一滴が私たちの命だ。私たちの生は、大河の流れの一滴にしか過ぎない。しかし無数の一滴たちとともに大きな流れをなして、確実に海へとくだっていく」と。仏教的な観もあるが、決してマイナス思考でもないところがいい。
悲しんで涙を流すことは、喜んで感動することと同じ効果を脳に与えてくれるらしい。こういう意味でマイナス思考も悪くないと思います。感動をすることが脳にいいと捉えました。10/19から
世界は苦しみに満ちている。それを認めることは、かなり勇気がいると思う。その考え方は嫌いではないけれど、実践するのは難しそうだなあ。むしろ、他者に寛容になるために、そういう考え方を持っていることが、大切なように思う。
混迷の世の中で生きるために必要な、ある一つの価値観を指し示した書。特定のイデオロギーにこり固まった人ほど読むべきであるが、それに疲れた人が手にするだろう事は皮肉ではある。
秀逸なタイトルですねー。五木さんほどの大家も悩みながら生きてきたことを知るだけで勇気が出る。出発点をマイナスから始めること…なせばなるみたいな精神論に辟易している時はすごく救いのある言葉です。よい本だ。
「濁世には、濁世の生き方がある」という帯に惹かれて<新版>を購入。興味深く読み進めていたが252頁(癌の立場~)辺りから手が進まなくなった。宗教者の述懐から老人の説教に変わったような苛つき。お陰で前半で抱いていた感想がするりと逃げてしまった。
高校一年のとき、先生に薦められて読んだ。書いてあることすべて目からウロコだった。あれから7年たって再読してみたが、あの頃受けたような強い衝撃はなかった。でも、それはこの本の考え方が身について、自分にとってあたりまえのことになっているってことなのかも(と思いたい^^)
南無阿弥陀仏の意味がわかった。ナームはその存在に全てを任せ合一すると誓うこと、アミターバは無限の空間、限りない光という意味。宇宙と一体となり、その流れに身を任せます、ということでしょうか。
内容は読んでもらうことにして、この人のモノの書き方が半端ないと思う。一種の自己啓発本のようなものだと思うけれど、全然胡散臭くないし、すごく親近感を持って読ませてくれます。
この世に生まれてくる命の一つ一つは、悠々と流れる大河の水の一滴にすぎないのだそうです。しかもそれは、二度と生まれてくることのない、かけがえのない一滴…「天上天下唯我独尊」お釈迦様の言葉の心に響く言葉が沢山書いてあるので何度も読み返したい作品です。
大河の一滴の
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感想・レビュー:41件














































