半化粧の恋 (ガッシュ文庫)
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半化粧の恋の感想・レビュー(93)
再読。景が哀れ、そして10年前は景も充洋も若くて無力だったがゆえに悲劇が起きたのね。忘れてたけどある意味再読がタイムリーだった。あの時アノ災害が起きなかったらふたりはどうなってたんだろう。
時代もの・主従・再会・下剋上と、設定がとにかくツボでした。10年という時間を経て、どんなに姿や身分が変わっても2人とも根底にある気持ちは変わらない…というのが醍醐味。ラストで『坊ちゃま…!』と思わず昔のままに叫ぶ景が切なかったなぁ。しっとり色気のある時代もの、最後の一行がまたいいね!…でもひとつ思うのは、攻め充洋は刑務所に入らず、景の側にいるべきだった。父と母への償いを優先したのはすごく自己的な考え。自分の罪の意識よりも、大怪我をした景を守るべきだったのでは?…まぁ、それを言ったらお話になりませんが(笑)
大正BL。 攻めがな~、性格なんだろうけど、自己完結しすぎで受けが余波を受けて空回っちゃってる感じに読めた。良くも悪くもお坊ちゃんで、自分の感情が優先されちゃうタイプなのかな?
再読。身分の縛りが厳しかった時代の閉塞感みたいなのがひしひしと伝わってきます。どちらもが相手の幸せばかりを一心に考えるあまりのすれ違いがもどかしくも切ない。DVにあっていたお嬢様の『あなたの中ではまだ坊ちゃまなのね』の言葉にぐっときました。それにしても囚われていた過去からの開放に、歴史的なああいうことが大きく絡んでくるとは!偶然の荒療治・・!それにしても人を好いた証は痛々しくも美しく、なんともエロティックなものなのね。この後時代の流れ的には激動なはずなのですが、彼らの幸せを願わずにはいられません。
好物の話だった。坊ちゃまに尊敬と感謝の気持ち以外の、情欲な気持ちはもってはいけないと、自分を律しながら、充洋のためにお金を用意したりする健気な景が切なかった。どういう結末が2人を待つかと思ったが、関東大震災がくるとは・・・ラストで己の半身に残る火傷跡を「人を好いた証」と言えるようになってよかった。
まさかあのタイミングであの歴史的事件が来るとは!使い方がうまいです。作者もきっとそれを思いついた時、思いついた自分に乾杯!してそうな気がしました。せつない話ですが、救いもあって、かなり楽しめました。
ツボにハマった作品。もともと鳩村さん好きだったので読んでみてやっぱりいいなと思った。時代ものということでちょっとためらいはあったものの良い感じでした。二人がそれぞれ互いの幸せを不器用ながら願うところがたまらなく切なかったです。終わりもとてもきれいで好きです。
最近ハマっている鳩村衣杏。これは結構読み応えがあっていいカンジでした。お互いが相手を思いやっているんだけど、方向が真逆。景の心情もすごくよくわかるけど、先に開き直った充洋(洋次?)のなりふり構わなさは…ねえ?
ヤクザものと言うより、坊っちゃまと使用人ものがメインになってる!作者が言うようヤクザじゃなくて任侠って言うのかな?社会の裏でひっそり活躍する立派な組織だった!←ちょっと立派過ぎ?と思った!内容はメロドラマ風だけど嫌いじゃない、むしろ好きなドロドロぶり!ヘビーな事件もあるし、関東大震災までぶつけなくてもいいのでは?盛り沢山過ぎな感も。
うう~ん、なんなく1/3くらいでラストまで想像できるというか。キャラ設定もいいのだけど、辛い内容です。もーう一息BLらしい甘さが欲しかったなあ。鳩村作品、ポップな作品とこの手のヘビーな作品にタイプが分かれます。まったくタイプが違うので真っ二つに好き嫌い分かれるところですが・・やっぱポップな、せつなさと甘さがミックスされたタイプの作品のが上手ですね。
再会もの。もと坊ちゃま×もと使用人。結ばれる筈のない二人が、紆余曲折を経て想いを叶えるお話。坊ちゃま至上主義の受けの一途さも、ぶれない攻めの不器用な求愛ぶりもじわっとくる。訳ありの存在も懐深く受け入れる、大正という時代の空気も上手く描かれていて面白かった。
評価 小説★★★☆☆ 挿絵★★★★☆ 漢の心に女の躰、一途な情念。受の半身の火傷や攻の服役、関東大震災など、ドラマティックな仕上り。受の攻への想いが切ないが、それだけにエロがほとんど攻以外の男相手なのが辛い(しかも子供の性的虐待の地雷付)
この作家さんだから「テンプレBLもの」じゃなかったので、ちょっとホッとしました。文体が非常に上手いので、ホロリとさせられますし。ただ主人公(受)の台詞が(環境が違うから仕方がないけど)かなり場面ごとに違うので、統一感をやや損なっている感はあります。
これは好き嫌いが別れるんじゃないかなぁ。私は受けと攻め以外の人物とのカラミが結構ねちっこくてちょっと辛かった。でもそれ以外は大正時代の雰囲気とか主従萌えとか存分に堪能出来ました。
色んな要素(主従関係とか、任侠ものとか、メロドラマ的要素とか)が、大正という時代に時を移したことで、全体にセピアトーンをまぶしたように上手く纏まっていると思う。
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感想・レビュー:40件














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